はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰、株式市場とのデカップリングに注目集まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン高騰

20日の仮想通貨市場で、ビットコインが高騰。下落する米国株式市場に連れ安せず、一時124万円台の月初来高値を更新した。

ダウ工業株30種平均は、19日の米株式市場で反落。前週末比410ドル89セント(1.4%)安の2万8195ドル42セントで取引を終えた。追加の新型コロナウイルス経済対策への期待が根強い中、トランプ政権と野党・民主党の調整経済対策の調整が進んでいないとして、追加経済対策が成立すると期待感が後退した。

一時は高く始まった主力ハイテク株も下げに転じ、資本財や一般消費財などの景気敏感株にも売りが広がった。

デカップリングへの注目

ビットコインと米国株式市場(S&P)は、コロナショックの3月以降、再び正の相関性を高める傾向が続いていた(skew.)が、底堅く推移するBTC市場が伝統資産市場とデカップリング(相関関係の乖離)の傾向を示したことを強気と指摘する有識者も出てきている。

出典:skew.

ブルームバーグの情報アナリストMike McGlone氏は、「ビットコインは比較的安定し、他のアセットよりも良いパフォーマンスを出している。資産デジタル化の技術は前進し続けるが、ビットコインの新規採掘数は減少していくため、価格をサポートする根拠の一つになる」とコメント。

実体経済との解離で不透明性が強まる金融市場と量的緩和に伴う金あまりの状況と、半減期を伴い供給量が減少したBTCを対比した。

また、2018年の暴落と2019年の暴騰を的中させたアナリストで一躍有名になったWilly Woo氏は、今後より明確なデカップリングが起こり得ると予想。従来の投資家によるリスクヘッジ需要の増加ではなく、BTC自体の成熟度が2016年からの強気相場を超える可能性があるとした。

業界の識者Ivan on Tech氏も、今回の金融市場とのデカップリングに注目。過去最高値の20,000ドルが迫るビットコイン市場で、明確な強気のマーケットへの移行は、歴史的なレジスタンスラインに相当する12,000ドルの突破(126万円付近)が鍵になると指摘した。

BADニュース多発も底堅く推移

ニュースの側面でマーケットを見ると、直近一ヶ月は仮想通貨セクターでネガティブ材料が複数みられたものの、ビットコイン市場が底堅く推移する状況を評価する見方もみられた。

以下が主なネガティブニュースと当日のBTC騰落率だ。

出典:Tradingview

KuCoinハッキング事件を除き、ネガティブニュースを受け、一時は下落したビットコイン市場。しかし、その下落率は限定的に留まった。

ビットコインがネガティブニュースに対する反応についてコメントを行なったCoinSharesの会長 Danny Masters氏は、昔のマウントゴックスのハッキングやBitFinexハッキングや、トランプ大統領の発言など様々なサプライズ要因よりも、その影響度が現在弱まっていると指摘した。

悪いニュースでもそれほど売られていないビットコインの現状から、投資家らが低レバレッジで運用し、ナーバスになっていないことがわかる…私自身の短期的見込みではニュートラルから強気に変わってきた。

ーMasters氏

投資戦略については、「これまで30年間のトレーディングの黄金ルールでは、ニュースと値動きがマッチしない時は投資家として資金を動かすタイミングだ」とコメントしている。

また、元クオンツトレーダーで仮想通貨有識者のQiao Wangも、「KuCoinハッキングからOKExの出金騒動までの3週間でビットコインは約5%上がっていた…今まで、この業界を悩ませていた取引所のネガティブニュース呪縛は解かれたようだ」と悪材料への影響を指摘し、買い戻し意欲が旺盛である点に注目した。

企業のビットコイン購入が重要ニュース

一方、CoinSharesは、大手企業がビットコインを購入しているが、ビットコインが半減期から入った新たなサイクルにとっての「ビッグニュース」になっていると指摘する。

企業のBTC購入事例にでは、米国の上場企業としてMicroStrategy社が38,250BTC、Square社が4,709BTCを購入。その後、非上場の大手資産運用企業Stone Ridge Holdings Groupが10,000BTC以上のビットコインを購入したことを発表した。

Masters氏は、不透明感が強まるマクロ経済に置かれ、グローバルテック企業(この報告書ではStone Ridgeの事例を除く)がビットコインを準備資産の分散化の一環として購入する流れが始まりつつあると評価している。

参考:CoinShares

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧