急落していたビットコイン採掘速度、今夏水準まで回復
ハッシュレート回復
暗号資産(仮想通貨)ビットコインのハッシュレート(採掘速度)が、20年8月水準まで戻りつつある。
ビットコインのハッシュレートは、10月18日に過去最高値を記録した後下落を続け、11月3日には、半減期前となる今年4月水準まで落ち込んだ。11月3日の難易度調整では、前回比-16.05%と大幅易化。11年10月31日の-18.03%に次ぐ過去2番目のマイナス調整となっていた。8月〜10月までの3ヶ月間で上昇した難易度調整幅「+17.86」を打ち消した格好だ。
今回の難易度の大幅易化について、世界最大のマイニング地帯である中国・四川省の豊水期終了などが要因とみられる。
豊水期は、例年6〜10月の4ヵ月ほど継続する雨季のこと。雨期には電気代が安価になるこいとで高い費用対効果が得られるため、中国マイナーの活動が活性化する傾向にある。
マイニング関連のブログHashr8を運営するThomas Heller氏は、豊水期終了に伴い、マイニング業者の多くが新疆や内モンゴルなど海外に事業拠点を移動する時期と重なったと分析した。
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回復の背景
ハッシュレートの再上昇は、ビットコインが19年最高値の14,000ドルを突破した日と重なっており、稼働停止中だった一部マイナーの需要を喚起した可能性がある。
今回のハッシュレートの回復の背景は、①ビットコイン価格の急騰など地合いの影響、②四川から移転した業者が新型マシンを再稼働した点が挙げられる。
なお、次の難易度調整は約6日後に予定され、-10.61%の易化続伸が予測されている。
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