ビットコイン、米コインベースから14,666BTCの大口出金か
ビットコインの大量出金
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが再びコインベースから大量に出金されたことが判明。今回は14,666BTC、約870億円に相当する。
仮想通貨のオンチェーンデータプロバイダーCryptoQuantのチャートによると、1万BTCを超えたコインベースからの大口出金は今回が3月における4回目であり、これまでは、3月8日に12,290BTC、3月5日に12,387BTC、3月2日に12,317BTCが出金された事例があった。
出金の目的は不明確だが、通常、現物ビットコインの出金は取引所での売り圧軽減につながり得るため、投資家に注目されるポイントだ。一方、大量入金のオンチェーンデータは利確の可能性を示唆する。
また、これまでの出金状況とビットコインの価格推移から、必ずしも価格の上昇と出金のタイミングが一致していないため、コインベースからの出金以外の指標も考慮する必要がある。例に、機関投資家のビットコイン購入先としてコインベースが利用されており、テスラやマイクロストラテジーなど、企業のビットコイン購入事例が確認された後に、Coinbaseの大口出金履歴が確認されたケースも多い。
また、昨年12月以来、すべての取引所に預けられているビットコインの在庫が継続的に減少していることも明らかだ。強気相場における「ホドル戦略」のほか、DeFi(分散型金融)におけるBTCの運用も取引所在庫減少の要因の1つにあるとみられており、マーケットの需給の変化を見る重要な指標となりつつある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します