イーサリアムのガス代削減策「オプティミズム」、メインネットは7月に延期
急いては事を仕損じる
イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるオプティミズムは、パブリックメインネットのローンチを7月に延期することを発表した。開発を行うコミュニティに時間が必要だとしている。
オプティミズム(Optimism)は、高騰するイーサリアムのガス代(手数料)対策として注目される「Optimistic Rollup」の開発を行っている。
パブリックメインネットについて当初、「可能な限り早く」ローンチするとしており、2月25日時点では今年3月のメインネットローンチを発表するなど、計画前倒しを予告していた。
しかし、今回の発表にて「パートナー(プロジェクト)の要請やタイムラインを考慮していなかった」と慎重な対応に方針転換。「準備が不十分なまま、本格的なL2対応に突入するのは危険」との判断に至った。
一方で、既にOptimismを試験導入したデリバティブ向け流動性プロトコルのSynthetixでは、計103,775トランザクションにおいて、1,010万ドル(約11億円)を節約できたとしており、その成果も明らかにしている。
パブリックメインネットは7月に延期
メインネットの延期に伴い、プロジェクトの運営自体についても見直しを行っているといい、アップデート情報について、一度に提供するやり方から、Discordで頻繫に更新する方式に切り替えたとした。
私たちのゴールは、基礎となるプロジェクトやインフラの提供者、ブロックエクスプローラー、ウォレット、トークンのブリッジなどが統合、監査、テストを行う時間を確保することだ。
これらの情報を踏まえた上で、あくまで予想としつつ、パブリックメインネットのローンチは7月になるとした。
大手分散型取引所(DEX)のユニスワップは、今月24日に発表したV3のホワイトペーパーで、「Optimistic Rollup」の導入を発表している。
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