- 需要に応じステーブルコイン導入
- 最新AIの進化で全従業員の4割を削減
ビットコイン特化の方針に変化
米ブロック社のジャック・ドーシーCEOは25日、同社がステーブルコインの取り扱いを始めたことについて話した。ドーシー氏は暗号資産(仮想通貨)の中でもビットコイン(BTC)を特別視しているが事業としては妥協する姿勢を示した。
ドーシー氏は、Wiredのインタビューで次のように語っている。
ビットコインに力を入れたのは、インターネットには送金のためのオープンなプロトコルが必要であり、ビットコインがそれを最もよく体現していると考えたからだ。ビットコインは特定の企業によってコントロールされていない。
ステーブルコインはそれを提供する企業により管理されていることに言及した形だ。ステーブルコインを取り扱うのは好まないが、顧客がそれを使いたがっているとも続けた。
ブロック社は昨年、送金アプリ「Cash App」でステーブルコインの取り扱いを開始している。「Cash App」がユーザーの現金残高から自動的にステーブルコインに変換することで、ユーザーはステーブルコインで送金できるようになった。
この際、同社のビットコイン製品責任者は、「ビットコインはオープンで国境のない金融システムの基盤」であり、「ステーブルコインはデジタルドルを迅速に移動するための足がかり」だとして、それぞれの役割分担を定義している。
関連:ネオバンク化するステーブルコイン経済圏|主要7チェーンとユースケース解説
ステーブルコインとは
価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
ブロック社は、ビットコイン第一優先の姿勢で事業構築を行ってきた。2019年にはライトニングネットワーク開発者への資金提供を行うビットコイン開発部門を設立し、2020年にはビットコインを財務資産として蓄積開始。現在は約8,888BTC(時価960億円相当)を保有している。
AIによる従業員40%削減の背景
ドーシー氏は先月、AI(人工知能)により事業が効率化されたとして、従業員の40%に相当する約4,000人の解雇を発表し、注目を集めているところだ。今回、このことについても詳細を話している。
具体的には、アンソロピック社のOpus 4.6とオープンAIのCodex 5.3が大きな進化を遂げたと指摘。企業が積み上げてきた、既存の大規模なコードベースの理解・修正に優れた力を発揮するようになったと述べる。
こうした機能が、あらゆる企業の構造を劇的に変える可能性を示したと評価した。また、今後は「インテリジェンスとして自らを構築していない企業は、存続に関わる危機に直面することになる」とも予想している。
また、「もし私が今会社を作るとしたら、全く違うやり方でやる」「経営階層は設けない」として、次のようなビジョンを語った。
会社のスタッフは成果物に注力し、その上にインテリジェンスレイヤーを置く。社内の全員がこのレイヤーと対話したり、問い合わせたり、意図を反映したりできるようにする。
AI失業に関しては、仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が警告。もし仮に米国の知識労働者の20%がAIに置き換わった場合、高所得層ホワイトカラーの債務不履行が加速し、銀行の財務基盤に危機をもたらすとしている。
関連:アーサー・ヘイズ、AIによる金融危機を警告 ビットコインは「流動性の火災報知器」
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