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イーサリアム、対ビットコインで割安圏も大底はまだ先か クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ETHは平均取得価格よりも割安水準
  • 5つの指標で大底を分析

イーサリアムの底値はまだ先か

暗号資産(仮想通貨)分析企業クリプトクアントは23日、イーサリアム(ETH)が底値に達しているかを分析するレポートを発表。最終的な底値形成や、それに続いてビットコイン(BTC)をアウトパフォームする時期が訪れるには、まだしばらく時間がかかる可能性があると述べた。

「実現価格との比較」、「ETH/BTC MVRV」、「ETF保有比率」、「取引所流入比率」、「現物出来高比率」という5つの指標を検討している。

まずイーサリアム単体で見ると、その価格は23日時点で約1,920ドルであり、実現価格(市場参加者がETHを購入した際のオンチェーン平均取得価格)の約2,304ドルより約17%安い水準だ。

これは、実現価格バンド(下限1,152ドル〜上限5,300ドル)の下半分に位置し、歴史的に「底」に近いゾーンとなっている。イーサリアムは2025年半ばの高値4,825ドルから一時1,400ドルまで下落後、やや回復しているところだ。

クリプトクアントは、総コストベースを下回る価格で取引されているということは、最近イーサリアムを購入した保有者が損失を抱えていることを意味すると指摘。過去データでは、こうした局面ではすでに売り圧が弱まり、下落幅を縮小させる要因となってきたとしている。

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ビットコインとの比較

クリプトクアントは次に、イーサリアムの価格を分析するためには、ビットコインに対する相対的な位置が重要だと指摘した。

まず、イーサリアムはビットコインに対して割安な水準に近づいており、今後の下落圧力は弱まることが示唆されると分析している。

ETH/BTCは、ここ数年で最も弱い水準である約0.028まで下落した。2025年8月に0.048付近でピークを迎えた後、イーサリアムのパフォーマンスは約1年間、ビットコインを下回っている。

出典:クリプトクアント

また、それぞれのMVRV比率から見たETH/BTCは、極端な過大評価から中立まで低下したが、極端な割安には至っていないと述べる。この比率は2025年8月に0.95付近でピークに達し、過大評価の領域に入っていた。

その後、ETH/BTCのMVRV比率は約0.65まで低下。過去には、ビットコインに対するイーサリアムの持続的な底値は、比率が0.45を下回るゾーン(緑色の領域)に下落した時にだけ形成されてきた。

MVRV比率とは

時価総額(現在の市場価格 × 発行済み供給量)を実現時価総額(全保有者の取得コスト× 供給量)で割った比率のこと。

例えば、2019~2020年と、2025年初頭の0.36付近が底となっていた。現在はまだこの水準までは達していない。

一方、ビットコインに対するイーサリアムの機関投資家需要は、数か月ぶりの低水準から回復の兆しを見せている。現物ETF(上場投資信託)によるETH/BTCの保有比率は、2025年8月~9月に0.205付近でピークに達していた。

しかしその後は、2026年を通して下落傾向が続き、6月には約0.115まで低下。6月下旬以降は約0.13まで回復しており、1年ぶりの持続的な上昇だ。クリプトクアントは、投資家がまだ小さな動きではあるものの、イーサリアムの購入に復帰しつつあることを示唆すると述べた。

次に、ETH/BTCの「取引所流入比率」は約0.8まで低下しているが、過去の底値の際の約0.4には達していないと指摘した。「現物出来高比率」の方は、約0.5まで下落しており、0.4〜0.5という過去の底値と一致する水準にすでに到達していると述べる。

このため、イーサリアムはすでに割安水準であり、底値を示唆する指標もいくつか点灯しているものの、特に「取引所流入比率」と「ETH/BTC MVRV比率」がまだその水準には達しておらず、大底はまだ先になる可能性を指摘した。

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