セリーナ・ウィリアムズ氏らが出資──ビットコイン還元サービスLolli、5億円超を資金調達

セリーナ・ウィリアムズ氏らが出資

ビットコイン(BTC)還元サービスを提供するLolliは24日、初期段階となる「プレシリーズA」の投資ラウンドで、500万ドル(約5.4億円)の資金を調達したことを発表した。

今回の出資には、著名プロテニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズ氏が設立したベンチャーキャピタル「Serena Ventures」らが参加。調達した資金は、モバイルアプリの開発や国際的な事業拡大に活用するという。

2018年に設立されたLolliは、ユーザーがマイクロソフトなどのオンラインショップで支払いを行う時に、ビットコインを無料で入手できるプラットフォームを提供している。現在は1000超の小売店と提携しており、以前には大手スポーツブランド「ナイキ」の商品の購入者に、ビットコインを還元するサービスも実施した。

関連「ナイキ」を購入して仮想通貨ビットコインでキャッシュバック Lolliが提供開始

セリーナ氏は今回の発表に際し、以下のようにコメントを寄せている。

 

「ビットコインを入手しやすくする」というミッションを持ったLolliに出資できることを嬉しく思う。

ビットコインで還元を受けて、それを保有できるようにすることは、金融包摂につながる。

今回の出資にはセリーナ氏の夫Alexis Ohanian氏が率いるベンチャーキャピタル「Seven Seven Six」や、ユーチューバー「MrBeast」が所属するマネージメント企業Night Mediaらも参加。Ohanian氏は2012年、米大手取引所コインベースにも出資しているという。

Lolliについて

Lolliは、ビットコインをできるだけ多くの人々が簡単に入手・共有できるようにすることを目的に設立された。

ユーザーはLolliのプラットフォームを通して日常の買い物を行うと、購入額の最大で30%、平均で7%をビットコインで還元してもらうことが可能。法定通貨での還元を選択することもできるようになっているが、現在までに合計300万ドル(約3.2億円)相当以上のビットコインが、ユーザーに還元されているという。

プレシリーズAの前段階である「シード」の投資ラウンドでは、暗号資産(仮想通貨)業界に広く投資を行う「Digital Currency Group」らから300万ドルの資金を調達した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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