ナスダック上場のマイニング機器メーカーEbang、仮想通貨取引所をローンチ

仮想通貨取引所EBONEXを開設

米ナスダック上場の中国大手マイニング機器メーカーEbang International(以下、Ebang)が、暗号資産(仮想通貨)取引所『EBONEX』を正式に立ち上げた。

適格投資はが、4月5日より登録できるようになっている。スポット取引や証拠金取引も提供しており、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)などの主要仮想通貨のほか、ステーブルコインのテザー(USDT)、ライトコイン(LTC)、カルダノ(ADA)、テゾス(XTZ)、Chainlink(LINK)、モネロ(XMR)その他の様々な銘柄も取り扱うという。

一方、どの国・地域のユーザーが使用できるのかはまだ発表されていない。今回の正式ローンチ前よりEBONEXは、3月中旬から招待専用モードでベータ版を運営していた。

Ebangの会長兼CEOであるDong Hu氏は取引所の開設について次のように説明した。

当社の仮想通貨取引所の正式立ち上げは、研究開発への継続的な投資の結果である。近年、私たちは研究開発人材の採用、製品の革新などに多くの投資を行ってきた。

仮想通貨取引事業の立ち上げは、仮想通貨事業からの収入源を拡大するだけでなく、当社のブロックチェーン産業チェーンを有効活用することにも繋がる。

小型マイニング用チップも開発

Ebangは仮想通貨取引所以外に、新たなチップを開発するためにも研究開発費を使っている。

3月17日には、6nm(ナノメートル)のマイニング用ASICチップの作成に成功したと発表。

現在、一般的なマイニングマシンで使用されている標準チップは、12nm、10nm、7nmが主流であり、6nmチップは、これらよりも小型だ。Ebangは、まだ「計画通りに商品化できるかは保証できない」としつつ、市場の状況を観察しタイミングを見計らって、6nmチップの量産を開始する意向だと表明している。

Dong Hu氏は、「このASICチップの完成は、近年の継続的な研究開発努力の重要なマイルストーン」だとして、「今後も、主流の仮想通貨マイニングマシン向けに設計されたASICチップの開発を継続したい」と語った。

一般的に、チップを小型化することにより、マイニングマシン自体も小型化・省電力化・高速化することが可能とされている。

マイニング機器への高需要続く

ビットコインが高値圏に留まることを背景の一つとして、マイニングマシンへの需要も増加しており、旧式マイニングマシンを買い付ける企業も登場。

また、最近では中国企業の他に、Core ScientificやBlockcapなど北米企業もマシンの大量買い付けを行っており、北米でのマイニング拠点拡大に注力している状況だ。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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