CryptoGames社、NFTショップ構築サービス「NFTStudio OEM」を提供開始
「NFTStudio OEM」を提供開始
ブロックチェーンゲーム、NFT(非代替性トークン)サービスの開発を行う、CryptoGames株式会社は9日、事業者が容易にカスタマイズNFTショップを構築できるサービス「NFTStudio OEM」を提供開始したと発表。同社がこれまで運営してきたNFT事業で得た、技術面・税務法務面・運用面など様々な分野における知見やノウハウをパッケージとして提供する。
NFTショップをカスタマイズ
「NFTStudio OEM」はイラストレーターやアーティストが自らのNFTアートをブロックチェーン上に発行できるプラットフォーム。
また、事業者は、使用するブロックチェーン・認証システム・決済・販売方法・機能など様々な項目が用意されているため、顧客のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズされたNFTショップを構築することができるという。
例えば、ブロックチェーンにおいてはイーサリアム(ETH)、Polygon(MATIC)、Immutableなど、認証システムではMetaMaskなどのウォレットやTwitter、Gmailなど、機能面では「NFT所有者限定コンテンツ(音楽、動画、ファイル等)」「NFTコンバート(オンチェーン /オフチェーン)」「エコシステム構築(NFTホルダーへの還元スキームなど)」などの選択肢がある。
今回の発表の背景について同社は次のようにコメントしている。
CryptoGames株式会社は2018年4月の会社設立以降、およそ3年ほどNFT事業に取り組み、複数の自社サービスの開発・運営、パートナーとの実証実験・サポートを迅速に行い、様々な事例を実施して参りました。
その中で得た技術面の知見、特許の取得、パートナーとの提携や協業、税務法務面の知見、ブロックチェーンコンテンツ協会での知見、運用面での様々な学びや失敗(炎上や落とし穴)の経験を、コンテンツ事業者様にパッケージとして提供を行うことで、簡単にNFTショップを構築でき、様々なコンテンツ事業者様がNFT事業を展開することで、日本のNFT市場の発展の加速に貢献できればと考えております。
国内で高まるNFT需要
世界中でNFTブームといえる状況が続いているが、日本国内でもNFT市場は活況を呈している。
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは2日、3月24日にローンチしたNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」において、サービス開始1週間で利用者数1.2万人を突破したと発表。サービス開始を記念したコラボ企画として、CryptoGames株式会社が販売した『CryptoSpells(クリプトスペルズ)』のレアカードが、販売開始から約6分で完売した。なかでも計19枚出品されたレジェンドカードについては、すべて出品から5秒以内に購入された経緯がある。
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また、4月5日より「Coincheck NFT」で発売開始したブロックチェーンゲーム『The Sandbox』の仮想空間上の土地「LAND」が、2時間で完売。1個あたり0.7ETH(約16万円)のLANDを計33個出品していたため、530万円相当のNFT(ERC-721規格)が即完売したことになった。
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また、今週ではGMOインターネットグループもNFT市場に進出、マーケットプレイス「アダム byGMO」を新たに設立。アートや楽曲、著名なアーティストによる希少性の高いコンテンツを中心に展開するとした。他にも、LINEやメルカリなども相次いでNFTへの参入を発表している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します