米コインベースのナスダック上場を解説|CoinPostのYouTube配信
コインベースがナスダック上場
CoinPost代表各務と暗号資産(仮想通貨)取引所TAOTAOのクリプトアナリスト仮想NISHI氏、仮想通貨・ブロックチェーンメディア「あたらしい経済」編集長設楽氏は4月15日、CoinPost YouTube番組に出演。米最大手仮想通貨取引所コインベースが米時間14日、大手証券取引所ナスダックに直接上場したことについて解説した。
ビットコイン市場との相関性
コインベースの上場は、米国の仮想通貨取引所では初の事例となったほか、業界としては、ユニコーン企業(企業評価額10億ドル以上の非上場企業)の米国初の上場事例となるため、業界の内外で話題をさらった。
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コインベースのナスダック上場直前にビットコイン(BTC)が700万円を超え過去最高値を更新したが、上場後、一時は420ドル(約45,000円)をつけたコインベース株の下落に伴いビットコインの価格も下落したことに言及。両者の相場に相関性があることを指摘しつつも、コインベースだけが相関していたわけではなくナスダック市場も下落していたため、これからの値動きを見守ることが重要であると解説した。
収益モデルと展望
コインベースの収益モデルは、ビットコインなど仮想通貨の取引高に大きく依存しているため、ボラティリティ(価格変動率)の高い仮想通貨の値動きに左右される可能性があると指摘。一方で、21年に入り、機関投資家の市場が急拡大しているため、カストディや貸付などの事業領域に注力していく可能性があると分析した。
また、注目ポイントとしては、新事業を開始するなどの発表はないため、それが証券市場でどのように捉えられるか、自社の脅威になりうるDeFi(分散型金融)に対してどのようなポジションをとるかといった点を挙げた。
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