1.8億円相当のライトコイン(LTC)で落札、トム・ブレイディ選手の限定ルーキーカード
ライトコインで168万ドル相当
アメリカの競売会社ゴールデンオークションズ社は、米NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を代表するトム・ブレイディ選手のルーキーカードが168万ドル(約1億8,000万円)に相当するライトコイン(LTC)で落札されたことを発表した。
このトム・ブレイディのルーキーカードは、コレクターからは激レアカードとみられる2000年発行のPlayoff Contendersカードだ。ゴールデンオークションズ社が暗号資産(仮想通貨)での支払いサービスを開始以来、最も高価なカードとなったという。
なお仮想通貨取引所Geminiの創設者であるTyler Winklevoss氏は今回の落札はGeminiとの提携で実現したとコメント。落札のカードが貴重なカードであることから「コレクター界の聖杯だ」と例えた。
独自のNFTプラットフォーム設立
トム・ブレイディ選手は史上最高のクォーターバックとの呼び名が高く、2020年シーズンもキャリア通算7回目となるスーパーボウル優勝へチームを導いた。
特筆すべきはブレイディ選手自身も4月上旬に独自のNFTプラットフォーム「Autograph」を設立した点だ。エグゼクティブ・アドバイザーには大手企業のSpotifyやApple、DraftKingsなどが名を連ねる。
クリプト業界とスポーツ
ゴールデンオークションズはこれまで、10億ドルを超えるトレーディングカード、スポーツ記念品、その他収集品を販売してきた。この売上はクリプト業界と提携する人気スポーツによるもの。中でもNFT(非代替性トークン)の人気は高い。
最近ではNFLやMLB選手が自身のNFTを販売し、収益を慈善団体に寄付する事例も散見された。
またNFLのフランチャイズ『ジャクソンビル・ジャガーズ』からドラフト1位での指名を受けた大物QBのトレバー・ローレンス選手も自身のNFTを発行。約2,400万円(22万5,000ドル)で落札される作品もあった。
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またNFL以外でも、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)からドラフト候補として注目を集めている、ゴンザガ大学のJalen Suggs選手も、プロ転向前に自身のNFTをOpenSeaで発行した事例がある。
さらにMLB関連では、トレーディングカード会社のToppsが、MLBのNFTカードシリーズの販売を開始。最近では、MLB最後の4割打者と称される、テッド・ウィリアムズ氏のコレクタブルカードがNFT化され話題を集めた。
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