はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFLがNFT(非代替性トークン)などブロックチェーン構想を検討、選手のNFT発行事例も相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米NFL、NFT戦略を検討中

米国で高い人気を誇るNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)がNFT(非代替トークン)やチケットのデジタル化などを含むブロックチェーン戦略を検討していることがわかった。米国のスポーツ系メディアSports Business JournalがNFL関係者のメモの内容を報じた。

NFLのチーフメディア兼ビジネスオフィサーのBrian Rolapp氏が17日に共有したノートによれば、NFLはデジタルコレクタブル戦略の構想を進めており、現在提携企業の候補らと「活発な議論」を行っているという。これを受け、個々のチームだけでブロックチェーン戦略を進めないよう喚起を促した。

NFLとしてのNFT(≒デジタルコレクタブル)戦略はリーグ全体としてのブロックチェーン戦略の一貫で、観戦チケットにおけるNFTの活用も図る。チケットにおける活用はNFLのIT部門が、コレクタブルとしてのNFTはメディア戦略部門などが担当する。

コンシューマープロダクト部門のJoe Ruggiero上級副社長(SVP)は「コレクタブルの価値は希少性から来るため、マーケットプレイスの発展を管理することは非常に重要」と述べ、リーグ全体で統一した戦略を採る姿勢が伺える。

NFLは米国の最高峰のアメリカン・フットボール(アメフト)のプロリーグ。野球(MLB)やバスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL)などとともに長らく米国の4大スポーツの一角を担っており、ロイターの報道では、2020年におけるリーグ全体の収益は120億ドル(1.3兆円)を記録した。

MLBなど他のプロスポーツのリーグ体制と違い、NFLではテレビの放映権などのリーグ収益が各チーム(全米で32チーム)に分配される独自の仕組みを採用している。

NFL選手が個人でNFT販売する事例が相次ぐ

チームをはじめとするリーグ全体では「初期の領域で長期的な視点」を持った上で「慎重で熟考されたアプローチ」をとる姿勢を示しているが、3月に入りNFL選手が個人レベルでNFTを発行する事例が目立つ。

先月9日に行われた第55回スーパーボウルで18年ぶりにのチャンピオンに輝いたタンパベイ・バッカニアーズのタイトエンド(TE)Rob Gronkowski選手も自身のNFTの初期セールを実施し、総額2億円のNFTが完売していた。

またカンザスシティ・チーフスのQBであるPatrick Mahomes選手も17日、NFTマーケットプレイスの「MakersPlace」を通じて自身のNFTオークションを実施。落札金額の一部は青少年に放課後のプログラムを提供する米NPOの「Boys&Girls Clubs of America」と自身の手がける「15 and the Mahomies」財団に寄付される。

Mahomes選手は20年7月にチーフスと総額4億5,000万ドル(約490億円)、最大で5億300万ドルの10年契約を結んだスター選手だ。

米プロスポーツではNBAが一歩先か

米国の「BIG4」と呼ばれるプロスポーツの間では、CryptoKittiesなどを手がけた、アメリカのNBAを用いたNFT「NBA Top Shot」は20年秋から人気が急上昇。過去3ヶ月間のNFTの週間取引量を見るとNBA Top Shotが大半を占めており、人気の高さが伺える。(データ提供:The Block)

ファントークンを発行してきたブロックチェーン企業Chilizも3月上旬に米オフィスの設立を発表。米国の5大スポーツ(NBA、NFL、MLB、NHLとMLS)における市場拡大や、NFT発行を示唆したことが注目を集め、ユーティリティトークンの仮想通貨チリーズ(CHZ)は5800%の年初来騰落率を記録している。

2月下旬からNFTに対する注目度は一段と高まっており、今後もプロスポーツの領域におけるNFTの進展は注目に値する分野となりそうだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧