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活況つづくNFT市場、 ライトコインのチャーリー・リー氏は懐疑的

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT市場で活発な取引

デジタルトークンの新たなユースケースの一つとして注目されているNTF(Non Fungible Token=非代替性トークン)の取引市場が活況を呈している。

現在、NFT市場のトップを占めるのは、米プロバスケットボールリーグNBAの「NBA Top Shot」や「CryptoPunks」だ。分散型アプリケーション(dApps)の調査サイト、DAppRadarによると、マーケットプレイスのOpenSeaを含む3市場だけで2月の取引高は、3億4200万ドル(約371億円)に上ったという。

中でも2月に442%の成長を遂げたNBA Top Shotの取引高は群を抜いており、2億2600万ドル超(245億円相当)を記録した。

NBA Top Shotとは

NBA Top Shotで取引されるのは、NBA選手のプレイシーンの数秒分のハイライト(モーメントと呼ばれる)で、複数の角度から見た短い動画のデジタル所有権だ。このモーメントの所有権がトークン化され、NFTとしてデジタル市場NBA Top Shotで売買される。同取引サイトは、2月末の時点で35万人以上のアクティブユーザーを抱え、10万人以上が取引を行っているという。

NBAの試合は動画サイトなどで、誰でも無料で何度も繰り返し見ることができるため、「モーメント」を所有することの意義については異論も多いが、バスケットボールファン・投資家にとって、モーメントを所有する価値は高まっているようだ。例えば、人気選手LeBron Jamesがシュートを決めた瞬間などは、20万ドル(約2170万円)という値段で取引され、他にもいくつかのモーメントが10万ドル超で購入されている。

NBAとのライセンス契約により、NBA Top Shotの開発・運営を行うのは、クリプトキティズの開発で一世を風靡したDapper Labsだ。イーサリアムのスケーラビリティを解消するために開発された独自のFlowブロックチェーンが使用されている。

関連:FlowチェーンのNFTゲーム「NBA Top Shot」レアカードパック即完売も、課題浮き彫りに

また、NBA Top Shotの成功を受け、NBAは、リーグのビジネス全般にブロックチェーンを統合する方法を検討するため、ブロックチェーン諮問委員会を設立したという。

アートや音楽分野でも

アートや音楽分野でもNFT市場の取引が拡大している。

デジタルアート作家「Beeple」こと、Mike Winkelmann氏の「はじめの5000日」と題した作品群は、世界的なオークションハウス「クリスティーズ」で、競売にかけられている。(2月25日から3月11日の期間)クリスティーズは、ピカソやレンブラントなどの世界的画家の芸術作品をはじめ、ナポレオンからマリリン・モンローまで、歴史上の人物の逸品も競売にかけてきた。

オンラインのみで行われる競売にあたり、クリスティーズはNFT市場であ「MakersPlace」と提携。支払いにはイーサリアム(ETH)も受け入れると発表した。

2月25日の入札開始から、これまでに127件の入札があり、作品価格は370万ドルまで上昇しているとのことだ。

関連:世界的オークションハウス「クリスティーズ」、デジタルアーティストBeepleのNFT作品を競売へ

アート作品のNFT販売の成功事例は、数々報告されており、その価格も現物の作品価格に引けを取らないものが多いようだ。

関連:NFTアート4作品、オークションで計100万ドル(約1億円)の売上

音楽作品のNFTも誕生している。

カニエ・ウエストなどの著名アーティストの音楽プロデュースを手掛けたRamon Ibanga氏は、作品の使用権利も含む10のメロディからなる作品「ALORIUM」をNFTとして、オークションで売り出した。同氏のツィートによると、この作品は4.42ETH(執筆時価格82万6000円相当)で落札されたという。

関連:音楽作品のNFT(非代替性トークン)が登場 グラミー賞プロデューサーが手掛ける

また、アメリカのロックバンド、Kings of Leonは8枚目のアルバム「When You See Yourself」をNFTとして販売すると発表。アルバムのデジタル版と、オーディオビジュアルアートやライブ動画も含め50ドルで発売する。また、コンサートの最前列の席を保証するチケットのNFTもオークション形式で販売する。

NFTを利用することで、ミュージシャンは楽曲配信のプラットフォームや、コンサートチケット販売などの仲介業者を介することなく、作品やチケット、関連商品などを直接販売できる可能性が広がる。

ライトコイン創始者によるNFT批判

一方、仮想通貨ライトコイン(LTC)の創始者であるCharlie Lee氏は、NFTを「Non-Finite-Token」(無限トークン)と形容し、NFT市場を取り巻く熱狂に警告を発している。Lee氏はNFTは、「簡単に安価に、そして完全に複製できる収集品のデジタル証明書」にすぎないと批判した格好だ。

例えば、NBA Top ShotのNFTの価値は実際はNBAのブランドにあり、トークン自体に価値はないと主張。一方、物理的に存在するコレクターカードでは、そのメーカーやチームが消失したとしても、その価値は保たれているとして、500ドルの値段がついた1986年のFleer社製のマイケル・ジョーダンのルーキーカードの例をあげた。

そして、Reddit上で見つけたという次のようなイラストを例にとり説明した。

音楽に合わせてダンスを楽しむカップルを一人で寂しく眺める人物:「こいつらは、俺がこの曲のNFT所有者だとは知らないんだ」

Lee氏は「世界中の誰もが、1ドルで実際の曲を所有できるのに、その曲のNFTに何の価値があるんだ?」と一連のツイートを結んでいる。

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