はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFT市場急拡大に伴いエンジンコイン最高値更新、中国企業の好材料でビットコインとイーサリアムも買われる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最新のビットコイン相場

米労働省が5日に発表した米雇用統計(非農業部門雇用者数)が、前月比37.9万人増と市場予想を大幅に上回ったことを受け、円安・ドル高が進んだ。

5日に一時1.62%を付けるなど、株価急落の発端となった「米国債利回り」の急上昇が懸念されたものの、押し目での景気回復への期待感がこれを上回り、売り叩かれていたハイテク株を中心に買い戻しが先行した。1.9兆ドル規模の「追加経済対策」が米議会上院で可決したことも追い風となった。

4日ぶりに反発したダウは、前日比572ドル(1.9%)高の3万1496ドルで取引を終えており、週明けの日経平均株価も前営業日比231円(0.8%)高と持ち直している。

先週の金融市場暴落は、高値圏での調整のほか、FRBの利上げ前倒しなど株高の原動力となった「金融緩和」の縮小(テーパリング)への警戒感が募り始めたことが主因とされる。出口問題議論は大きなリスクシナリオとして、官製相場で膨れ上がった株式市場からも強く意識されている。

しかしながら、実体経済を鑑みるに、この段階で金融引き締めへと舵を切るには時期尚早だ。

新型コロナの感染拡大で被った世界経済へのダメージは極めて深刻で、先進国を中心にワクチンが普及し感染拡大ペースが緩やかになったところで、直ちに元通りに回帰するような状況にはない。

米連邦準備理事会(FRB)は昨年9月、「少なくとも2023年末まで、ゼロ金利政策を維持する方針」を表明した。金融政策の先行きに関する指針である「フォワード・ガイダンス」では、長期的な低金利政策を確約しており、量的緩和など金融政策への慎重な舵取りは、日米金融当局も見解を一致させるところである。拙速に事を運べば、金融経済回復シナリオといった希望の芽ごと潰してしまいかねない。

なお、米国の「追加経済対策」において、米国民1人あたり1400ドル(約15万円)の特別給付金が支給されることは、金融・(仮想通貨)市場に取って追い風となる可能性がある。

追加給付金の大半は貯蓄や当面の生活資金に充てられるものと考えられるが、余剰金の一部は金融マーケットに流れ込むことも予想される。米財務省が20年3月に第1回目の景気刺激策を実施した際には、米コインベースやバイナンスなどの大手仮想通貨取引所で給付額と同じ「1200ドル」の入金急増が観測されていた。

ビットコイン相場

週明けの暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+3.12%の553万円(50,700ドル)に。5万ドルの大台を回復した。

株式市場の反騰に加え、香港証券取引所に上場する中国企業「Meitu(美図)」が、財務準備資産を利用してビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を購入したことを発表したことが好感された。

仮想通貨取引禁止政策を押し出すなど強硬姿勢を貫いてきた中国政府の意図について思惑が持ち上がったほか、イーサリアムが上場企業(非仮想通貨関連企業)の財務資産として組み入れられた初事例となったこともあり、高い関心を集めている。

詳細:香港上場の中国企業、ビットコインとイーサリアムを購入──約43億円相当

NFTの市場規模が急拡大

上記材料などの影響により、しばらく調整局面にあったイーサリアムが動意付いた。前日比4.57%高の18万7千円を付け、1700ドル台を回復した。

関連:イーサリアム3年ぶりの過去最高値更新、高騰要因に4つの理由

コインチェック上場銘柄では、エンジンコイン(ENJ)が再び高騰。過去最高値を更新し、前日比一時33.3%高の166円を付けた。

NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)特化型のスケーリングソリューションを発表したことが好感されたほか、ゲーム関連銘柄であること、NFTの市場規模がここへきて急拡大していることも投資家の関心を集めた。新高値付近の推移で主な上値抵抗線がないことやCoinmarketcapの時価総額59位と低めである点も上値を軽くしているものと思われる。

今年2月には、コインチェックがブロックチェーンゲーム「The Sandbox」におけるバーチャル空間の土地(NFT)を取得したことが反響を呼んだ。取得した仮想土地は、ユニーク特性を持つNFTとして発行されており、今後展開予定の「コインチェック・NFTマーケットプレイス」を通じて販売される予定だ。

関連:コインチェック、ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」の仮想土地(NFT)を取得

同2月には、NFT(の売買プラットフォームであるNifty Gateway上でオークションにかけられた作品が、計100万ドル(約1億円)の売上を記録するなど、大口の投資妙味が増していることも背景にある。

関連:NFTアート4作品、オークションで計100万ドル(約1億円)の売上

NFTの市場規模拡大に伴い、Googleの検索ボリュームも急増。

世界最大手のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」の月間売上高は、前月比約4倍まで膨れ上がっていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/10 金曜日
16:47
ジャック・ドーシーのブロック社、ビットコイン決済・ウォレットソリューション「Square Bitcoin」提供開始へ
ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社が、Squareで仮想通貨ビットコイン決済・変換サービスを開始する。初年度手数料無料で、売上の一部をBTCに自動変換可能だ。
16:09
ビットコイン、2030年までに金と並ぶ中央銀行準備資産に ドイツ銀行が予測
ドイツ銀行のアナリストらが、ビットコインが2030年までに中央銀行の準備資産となると予測した。ボラティリティ低下や規制整備が進む中、ビットコインは、金と共に中央銀行のバランスシートに共存する可能性があると見ている。
15:23
カルビー×SNPIT「じゃがりこ」NFTコラボ発表 10月15日から販売開始へ
ブロックチェーンゲームSNPITとカルビーが「じゃがりこ」NFTコラボを開始。10月15日から段階的に販売。ミントスクロールを使って新カメラBOXを生成可能。価格や販売スケジュールの詳細を解説。
12:05
ステーブルコイン史上最大の買収案件か、コインベース・マスターカードが買収競合=フォーチュン誌
コインベースとマスターカードがステーブルコイン企業BVNK買収で競合している。過去最大規模の20億ドル案件となる可能性。ステーブルコインブームが本格化か。
11:57
大口投資家が4億ドル超のビットコインショート、市場は冷静な反応
暗号資産(仮想通貨)市場では、大口投資家が4.2億ドルのビットコインのショートポジションを構築し市場に警戒感。一方で現物ETFへの資金流入は8日連続で継続。ビットコインは121,000ドル台で推移し、短期的な値動きに注目が集まる。
11:03
BitLendingが最高料率10%を出せる理由──J-CAM運営メディアIolite編集長に聞いた暗号資産レンディングの未来
日本発の暗号資産レンディング「BitLending」。J-CAM・Iolite編集長の八木紀彰氏に、業界最高水準10%の料率を実現する理由とFireblocksによる堅牢なセキュリティ体制、海外展開について聞いた。
10:18
ルクセンブルクの政府系ファンド、ビットコインETF投資が明らかに
ルクセンブルクの財務大臣は、同国の政府系ファンドFSILがポートフォリオの1%を仮想通貨ビットコインのETFに投資していると明かした。政府承認の新たな投資方針を適用している。
09:47
アーサー・ヘイズが「ビットコイン相場の4年サイクル」終焉を主張 米中通貨供給に注目
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、ビットコインの半減期サイクル終焉を予想した。米中の通貨供給変化が価格を左右すると分析し、トランプ政権下での上昇要因を解説している。
09:32
ブラックロックのビットコイン現物ETF、BTC保有数量が80万枚超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETFのIBITは、保有するビットコインの数量が節目の80万BTCを超えた。ビットコインの最大供給量の3.8%超に達している。
08:00
Aleo創設者が語る「プライベートスマートコントラクト」の将来性と日本市場への期待|CoinPostインタビュー
革新的ブロックチェーン「Aleo」を創設したハワード・ウー氏に独占インタビュー。ゼロ知識証明技術の可能性、プライベートステーブルコインの未来、規制当局との連携、そして日本市場への展望を語ります。
10/09 木曜日
17:13
米最大手取引所コインベース開発のBaseが「トークン専門家」を募集開始 独自トークン検討か?
コインベース支援のイーサリアムLayer 2プロジェクトBaseが「トークン・ガバナンス調査専門家」の採用を開始。独自トークン発行に向けた計画が本格化か。
16:18
大手予測市場ポリマーケットに独自トークン発行の可能性、ICE投資後にCEOが示唆
予測市場大手ポリマーケットのコプランCEO が独自トークン「POLY」発行をXで示唆した。3000億円規模のICE投資発表後のタイミングで憶測が広がっている。
14:52
Binance Japan、PayPayと資本業務提携契約を締結 PayPayマネーによる仮想通貨購入サービスを検討
日本のキャッシュレス決済最大手PayPayが、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスジャパンの筆頭株主に。40%の株式取得により資本業務提携を実現し、PayPayマネーで仮想通貨を購入・売却できる新サービスを展開予定。7000万人のユーザー基盤と世界2.9億人のBinanceネットワークが融合し、日本のデジタル金融に革命をもたらす提携内容とは。
14:13
ソラナDEXジュピター、独自ステーブルコイン「JupUSD」発行へ エセナと提携
仮想通貨ソラナ最大のDEXアグリゲーター「ジュピター」が独自ステーブルコイン「JupUSD」を2025年中にローンチ予定だ。エセナと提携しUSDtbを担保に採用するとしている。
11:46
ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引
仮想通貨市場で2つの大きな動きが確認された。1. ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に到達、大手金融機関の配分解禁で機関需要が加速。2. バイナンスのBNBチェーンのミームコイン市場が急拡大、10万人超の新規トレーダーが流入し取引量8200万ドル超え。最新市況を分析。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧