
発言を訂正
スコット・ベッセント米財務長官は8月15日、X(旧ツイッター)で戦略的ビットコイン(BTC)準備金に関する重要な方針を投稿した。財務省が予算中立的な追加ビットコイン取得方法を検討し、トランプ大統領の「世界最大のビットコイン超大国」構想実現を約束すると表明している。
この投稿は同日のフォックスビジネス・インタビューでの発言に続くものだ。同長官は番組内で「政府による追加購入は行わない」と述べ、現在の保有価値を150-200億ドルと推定した発言が市場の混乱を招いていた。
その後、同長官はX投稿で「連邦政府が最終的に押収したビットコインが戦略的準備金の基盤となる」とし、その上で財務省が準備金拡大のための予算中立的経路を模索していると発言の軌道修正を図っている。
フォックスビジネス・インタビューで同長官は戦略的準備金を「21世紀への取り組み」と位置付けた。押収資産の売却停止と継続保有方針を再確認し、将来の押収によるさらなる拡大可能性にも言及していた。
ビットコイン推進派のシンシア・ルミス米上院議員は同日、ベッセント長官の方針を支持する発言をXに投稿した。「予算中立的な戦略的ビットコイン準備金構築こそが正しい道だ」とし、「37兆ドルの債務から国を救うため、金準備を現在価格で再評価し増加分で準備金を構築できる」と再び提案している。
トランプ政権の仮想通貨評議会のボー・ハインズ事務局長は今年4月、関税収入活用によるビットコイン取得可能性を示唆した。同氏は「関税以外にも無数の方法がある」とし、省庁間作業グループで多様なアイデアを検討中と説明した。ハインズ氏に関しては先週、現職から退き民間企業に復帰すると報じられた。
米国政府は現在約20万ビットコインを保有しているが、うちの94,643 BTCはハッキング被害を受けたBitfinex取引所へ返還する必要があるとされる。
トピックス:国内外のビットコイン保有企業・保有国動向