機関投資家のリスク軽減
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)と資産運用大手フランクリン・テンプルトンは11日、両社のパートナーシップを発展させ、機関投資家向けに新たなサービスを開始したことを発表した。
このサービスは、バイナンスの外部で担保を保有したまま、その担保を使ってバイナンスで取引できるサービス。サービス提供の目的は、デジタル市場の安全性や資金効率性を高めることである。
両社は昨年9月に協業することを発表していた。この時、ブロックチェーン技術を活用して、伝統金融と分散型市場の速さとアクセス可能性を融合させる計画などを説明。そして、協業内容や新プロダクトローンチの詳細は改めて発表すると述べていた。
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今回の新サービスを利用できるのは、資格を満たした顧客。担保に利用できるのは、フランクリン・テンプルトンの「Benji Technology Platform」で発行されたトークン化マネー・マーケット・ファンドである。
マネー・マーケット・ファンドとは
投資家から資金を集めて運用する投資信託の一種。国債などで安全性の高い運用を行うことが特徴である。
発表では、利回りを生むマネー・マーケット・ファンドを仮想通貨取引所に預けなくても活用できるようにすることで、機関投資家の参入障壁を下げると説明。規制下にある環境で担保を保有したまま、ミラーリングしてバイナンスの取引で利用できるようにして、カウンターパーティリスクを軽減すると述べている。
また、バイナンスで利用できるトークン化したRWA(現実資産)を増やすことは、1週間休みなく決済できて利回りを生む安定した担保に対する機関投資家の需要に応えるものであるとも説明。今回のサービスで投資家の選択肢を増やしたり、トレード体験を強化したりするとした。
フランクリン・テンプルトンのデジタル資産部門のトップであるロジャー・ベイストン氏は、発表で以下のようにコメントしている。
2025年の提携以降、バイナンスとの協業では、実際にデジタル金融が機関投資家向けに機能するようになることに特化してきた。今回の取引所外の担保サービスはその成果だ。
今回のサービスでは、顧客は容易に資産を規制下で保管したまま活用でき、安全に利回りを新しい方法で稼ぐことが可能。この未来のためにBenjiは設計された。バイナンスのようなパートナーと協業することで、我々はこのサービスを大規模に提供できる。
また、バイナンスのVIP・機関投資家部門責任者キャサリン・チェン氏のコメントは以下の通り。
デジタル資産と伝統金融を結ぶという当社のミッションにおいて、取引所外の担保決済のためにトークン化RWA資産を提供するというフランクリン・テンプルトンとの協業は、次の自然なステップである。
オンチェーンで伝統金融商品を使用する方法を新たに取り入れることは、投資家に新たな機会を提供したり、ブロックチェーン技術がどのように市場の効率性を高められるかを示したりすることになる。
なお、今回のサービスには、カストディや決済のインフラ運用でCeffu社も参加する。
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