
ICO時代のクジラが続々と利確
イーサリアムのICO(初期のコイン販売)に参加した大口投資家が、木曜日にさらに1,060 ETHを仮想通貨取引所クラーケンの入金アドレスに送金したことが確認された。アーカムのオンチェーン分析によると、この投資家は4日連続で取引所へETHを転送していた。
「0x815」で始まる同投資家のアドレスは今週月曜日に2,000 ETH、火曜日と水曜日にそれぞれ1,162 ETHと1,121 ETHを送金していた。今週の総入金額は約2,000万ドル(30億円)以上に達している。アーカム・データによると、同アドレスには約4,657 ETH(2190万ドル相当)が残存している。
この投資家は当初、ICO時に3,1100ドルで10万 ETHを取得し、現在の価値で4.7億ドルに達している。取引所への移転は一般的には売却行動とされる。
イーサリアム価格が2021年11月以来初めて過去最高値に接近する中、他のICO参加者も売却行動を見せている。月曜日には別のICO参加者が2,300ETHをクラーケンに移転した。この投資家は当初約6,200ドルで2万 ETHを取得していた。
さらに別の大口投資家は8月2日以降、5,125 ETHを売却済み。過去4か月間では約1.5万 ETHを処分した。
イーサリアムICOは2014年7月22日から9月2日まで実施され、1ETH平均0.31ドルで6,000万ETH以上を販売し約1,830万ドルを調達した。当初1 BTCで2,000ETHを購入でき、総資金は31,531 BTC相当だった。2015年7月のローンチ時、初期供給量7,200万ETHの83%はICO投資家に配布された。
関連:イーサリアム、4年ぶりの最高値迫る約70万円に高騰 スタンダード銀行は今年末予想を大幅上方修正へ
関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ