メロディのコレクションをNFTに
音楽を聴き、利用できる権利が含まれたNFT(非代替性トークン)のオークションが木曜日から行われている。
「ALORIUM」と名付けられた作品は、サンプルのループ/メロディパックとされ、計10個のメロディから構成されている。メロディを作成したのは、Illmindとして知られるRamon Ibanga氏で、プロデューサーとして携わった作品がグラミー賞を受賞している。
NFTにはメロディへの専用リンクが含まれており、NFTを購入した人が、そのリンクから作品にアクセスできる仕組みだ。また、NFTにはロイヤリティフリーの保証もついてくるという。ロイヤリティフリーは、許可された範囲内で追加の使用料なく画像や動画、楽曲を利用できる仕組みとなる。
I present to you… ALORIUM 🟡
— !llmindPutTheLoopOn (@illmindPRODUCER) February 25, 2021
The first ever NFT-backed sample loop/melody pack.
Which means the owner will acquire TRUE digital ownership of the pack, backed by blockchain history!
Oh…. my….. godhttps://t.co/fkL2dnw2YS pic.twitter.com/GyZ39FqgFd
作品はデジタルアイテムのマーケットプレイスであるMintable.appにてオークションが行われており、記事執筆時点では5つの入札があり、1,981ドルの価格が付けられている。
Illmind(Ramon Ibanga氏)は音楽プロデューサーとして、カニエ・ウェストやドレイクなどの著名アーティストと作品制作を行ってきた。2018年にはグラミー賞を受賞したビヨンセ、ジェイ・Zの作品「EverythingIsLove」に収録された曲「HeardAboutUs」の制作を行っていた。
Ibanga氏は、ツイッターで以下のように語り、NFT化された曲や作品が、雨後の筍のような状況になることを予想した。
NFTに裏付けられたインストゥルメンタル、ビート、ソング、パックやアルバムによる大きな波が今後数日/数週間で出てくると思う。そのほとんどは価格が高すぎたり、魅力的とは言えなかったりよく考え抜かれたものではないだろう。
また、別のツイートでは既に高額の音楽作品NFTが市場に出されていることについて、「どのようにして価格や、行っていることを理に適うように正当化できるだろうか」と疑問を投げかけ、興味深いとコメントしている。