モルガン・スタンレー、ファンドにビットコイン投資信託を追加

モルガン・スタンレーがGBTC保有

米金融大手モルガン・スタンレーが運用する「Europe Opportunity Fund」がグレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)を保有していることが、SECに提出した書類から明らかになった。

Europe Opportunity Fundは、モルガン・スタンレーが運用する規模320億円相当のファンド。主に、欧州系企業の株式やキャッシュフローがポートフォリオの対象となっている。

Europe Opportunity Fundが保有しているGBTCの総数は28,000口で、約1.4億円に相当する。

ビットコイン投資信託(GBTC)とは

米グレースケールが提供する適格投資家向けの金融商品。証券口座からビットコインに関連した取引ができる優位性を持つ。ビットコインか米ドルをGBTCに預け入れることで受益証券を受け取ることができる。ロックアップ期間は半年で、その後セカンダリーマーケットで売却も行える。

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モルガン・スタンレーは今年4月にビットコイン先物(現金決済)もしくはGBTCを自社の機関投資家向けのファンドで取り扱う計画に変更している。

対象には、European Opportunity Fundや、Insight Fund、Institutional Fundなども含まれていることから、European Opportunity FundがGBTCを新たに保有したのは、これらの運用ルールの変更が背景にあると見られる。当時の書類では、各ファンドごとポートフォリオの最大25%にビットコイン、または関連商品を割り当てられるとしていた。

また、同社は米国の大手金融の中でも率先してビットコイン関連投資を顧客やファンドで提供することを開始している。今回European Opportunity Fundの事例のほかには、同社の顧客がアクセスできる新たなビットコイン関連ファンドの私募枠(プレースメント)が用意されたという例もある。

また、現在GBTCを最も多く保有している投資企業の1つは、米大手ヘッジファンドARK Investment Management LLCで、ARK Next Generation Internet ETFを通して8,599,974口(約280億円)を運用している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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