パレットトークン(PLT)、メインネット稼働とステーキングの提供時期を明らかに
パレットのロードマップが判明
株式会社Hashpaletteは6日、暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックの支援を受けてIEO(Initial Exchange Offering)を実施したNFT(非代替性得トークン)特化型ブロックチェーン「パレット(Palette)」の最新ロードマップを公開した。
関連:国内初のコインチェックIEO、仮想通貨パレットトークン(PLT)の特徴と魅力とは
IEOとは
IEO(Initial Exchange Offering)とは、トークン発行によるコミュニティの形成・強化や資金調達を暗号資産(仮想通貨)取引所が支援するもの。これまでのICOに代わる資金調達方法で、その名の通り仮想通貨取引所にて行われる。
▶️仮想通貨用語集
メインネットの稼働日は?
IEOが完了し、パレット・エコシステム(経済圏)の拡大という次なる目標に向けて公開されたロードマップでは、「メインネットを含むインフラ部分の整備」に注力していくとし、以下の3つの公開日程が明かされた。
- メインネットの稼働:8月下旬
- 公式ウォレットのリリース:Andoroid:8月下旬 iOS:9月上旬
- ステーキングサービス開始:9月上旬
ステーキングについては、ローンチ予定の公式ウォレットアプリにて行うことができるとしており、詳細は後日発表するとした。
パレットトークンは、漫画やアニメなどのデジタルコンテンツの流通を促進、可視化するためのプラットフォーム。デジタルコンテンツをNFTの形でブロックチェーン上で管理することで偽造を防止し、所有を明確化ができるとしている。
クロスチェーン技術により、複数のブロックチェーンと接続可能なパレットチェーンは、NFTの流通の要となるべく「互換性」の高い設計となっており、流通のハブとしての機能が期待される。そのパレットチェーンの運用するにあたり必要不可欠となるのが、ユーティリティトークンのパレットトークン(PLT)だ。
日本初のIEOの対象となったPLTは、わずか6分間で調達目標金額の9億3150万円を突破。抽選倍率は24.4倍にも上り、およそ6万人が参加した。最終的に抽選期日までにコインチェックに集まった申込総額は227億円に上った。
直近では、Hashpaletteの親会社であるHashPortがZOZO創業者の前澤友作氏を引受先とする第三者割当増資でも、約4.8億円の資金を調達し、注目を集めた。
「第三者割当増資」とは、特定の第三者(個人・法人)に対し、新株を引き受ける権利を与える(株式を割り当てる)代わりに出資をしてもらうことを指す。
関連:国内初IEO実施のHashpalette親会社、ZOZO創業者「前澤友作」氏から4.8億円資金調達
CEOにインタビュー
HashPort社およびHashpalette社代表 吉田世博氏は4日、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンメディア「あたらしい経済」とCoinPostの共同YouTube番組「CONNECTV」に出演し、パレットの今後の展望などについて語った。
そのなかで吉田氏は、IEOで資金調達したお金の使途や今後の展望について詳しく明かしている。
関連:前澤友作氏から資金調達したHashPort代表が明かす、国内初IEOパレット(PLT)の展望
また、Forbesのインタビューにおいても、取り組みについて語った。
技術面では、仮想通貨を利用したことのないユーザーも利用できるユーザー体験や、パレットで発行されたNFTを複数のブロックチェーンで利用できるクロスチェーン機能などの基盤を整備しているという。これについて、「世界的にみて最先端」と自信をのぞかせた。
規制対応面では、7月にアンチマネーロンダリングの世界的大手である英国Elliptic社と業務提携を結んだことを挙げた。変化する規制環境に対応してNFT事業者の法的リスクを軽減し、安心してサービスを提供することをサポートすることが目的にあるという。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します