HashPort代表にインタビュー
HashPort社およびHashpalette社代表 吉田世博氏は4日、幻冬舎が手掛ける暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンメディア「あたらしい経済」とCoinPostの共同YouTube番組「CONNECTV」に出演。あたらしい経済の設楽編集長がインタビュアーを務めた。
コインチェックの支援を受けてIEO(Initial Exchange Offering)を実施したNFT(非代替性得トークン)特化型ブロックチェーン「パレット(Palette)」のユーティリティトークンであるPLTを含め、今後の展望について語った。
— パレット(Palette) (@hashpalette) August 4, 2021
吉田CEOが語る今後のビジョン
本稿では、国内初のIEOであるパレットトークン(PLT)に関する吉田CEOの回答を一部抜粋して紹介する。全編はYouTubeをご覧いただきたい。
国内初IEOの反響について
コインチェックで実施したIEOの反響は、ユーザーの皆さんの期待の表れであり、身が引き締まる思い。一方で、IEOが本当の意味で成功するかどうかはエコシステム(独自経済圏)が今後どれだけ拡大していくかにかかっている。大きなスタートは切れたとは思うが、これからが本番だ。
今回ユーザーの方々から支持を受けた理由の一つに、世界的な関心と次の重要産業として注目を集める「NFT市場」という大きな潮流への期待がある。
NFT特化型ブロックチェーンとして、(漫画・アニメ・ゲームなど)日本伝統のコンテンツをエンパワーメントしていく役目を持つことも評価されたのではないか。日本発祥のコンテンツは、国際競争力がある。そのようなコンテンツを世界に届けていくプラットフォームができれば、グローバルでリードしていけるはず。投資家の関心の一つにそのような期待があったと思われるが、我々も同じように考えている。
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コンセンサスノードについて
コンセンサスノードの立ち上げに携わった”ジェネシスノード”では、パレットブロックチェーンの発展に特に寄与できる企業にお願いした。今後の選定基準も基本的に同じだが、12のコンセンサスノードの合意の上で、エコシステムに寄与できる企業などが選定されていくことになる。
ブロックチェーンに精通していなくても、技術サポートは我々が行う。参画企業は今後応募いただいた順に、最低限のスクリーニングを経た上で順次増やしていきたい。
メインネットローンチするメリット
テストネットからメインネット(8月予定)に変更となるメリットは複数ある。テストネットでは、ダミートークンを利用している段階だ。
イーサリアム(ETH)の「ERC-20規格」の状態から、クロスチェーンで独自チェーンへと移行することでパレットトークン(PLT)を使って取引できるようになるのは大きなアップデート。これによって、イーサリアムネットワークなどのトランザクションで「ガス代(実質手数料)」の掛からないの仕組みや「ステーキング」の仕組みが順次できるのも大きな変更点となる。
ステーキングは、通常のDPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)の仕組みと同じで、12のコンセンサスノードから1つを選んで「デリゲート(委任)」し、ネットワークを維持するためのノード報酬額に応じて、保有するPLTを預けた投資家に分配される。ノードごとに報酬量や利率が異なることにより、競争インセンティブが発生する。
上場先と流動性について
リスティングに関しては、2つの観点で考えている。
1つ目は、流動性の観点。トークンは決済手段目的や投資目的で購入する人たちがいる。そんな中で、「買いたい時に変えて、売りたい時に売れる」ような流動性があることは大切なこと。流動性を高めるという意味で、新しい取引所への上場は考慮の対象だ。
もう1つの大きなポイントは、海外で日本発のコンテンツをPLT建てで買いたい人がいたら、その人の入手経路を確保する必要がある。反対に売った後にキャッシュ化するルートを確保する必要があるので、そういった意味で、グローバルな視点での流動性やユースシーンの増加に対して高い関心を持っている。
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その他、調達した資金の用途に掲げる「パレット・グラントプログラム(コンテンツホルダーに対する助成金)」やマーケティング予算の使い道の詳細、フィンテック領域のデジタル決済分野で新事業を立ち上げた前澤氏との取り組みの内容についても迫っている。
CONNECTVとは
仮想通貨(暗号資産)メディアCoinPostと、幻冬舎「あたらしい経済」の2社で、仮想通貨・ブロックチェーン業界の注目ニュースや初心者向けの学べるコンテンツを解説するYouTubeチャンネル「#CONNECTV」。記事でわからないトピックを動画で毎日解説する内容をお届けしている。
国内大手仮想通貨・ブロックチェーンメディアだからこそ可能な有益な情報を配信予定。今後は、国内外のさまざまなビジネスジャンルのキーパーソンと、仮想通貨・ブロックチェーン業界のキーパーソンがコラボレーションできる「場」の創出を目指している。