富裕層向け仮想通貨管理企業Hyperithm、コインベースベンチャーズなどから約12億円調達
Hyperithmが12億円の資金調達
暗号資産(仮想通貨)のウェルスマネジメントサービスを提供する株式会社Hyperithmは、シリーズBラウンドでHashedとWemade Treeを筆頭とし、ココネ、Coinbase Ventures、Samsung Next、Guardian Fund、GS Futures、そして米国機関投資家(社名非公開)を引受先とする第三者割当増資を実施し、約12億円の資金調達を実施したと発表した。
今回の増資により企業評価額が約122億円となり、米国、韓国、シンガポール、などの機関投資家が新たに株主として加わったという。
資金調達の背景
同社は日本と韓国を拠点に、富裕層や機関投資家を対象に暗号資産のウェルスマネジメント事業を展開しており、日本では仮想通貨のレンディングサービスを提供している。上場企業、仮想通貨取引所、マイニング企業など、国内外の50を超える法人が同社のサービスを利用しており、2021年6月末時点で、同社の運用資産は、前年比25倍以上に増加したという。
今回調達した資金の使途や今後の展望について以下のように説明した。
今回の資金調達により、当社は暗号資産領域における優秀な人材を確保し組織基盤を強化していくとともに、レンディングサービスだけではなく、国内におけるブローカレッジ事業などを展開するための暗号資産交換業の登録手続きも進めてまいります。また、待機資金は、自己勘定取引を行うことで資本効率性を極大化していく予定です。
出資企業・ファンド
今回、同社に出資した企業の一部を紹介する。
- Hashed
韓国を拠点とする大手ベンチャーキャピタル。これまでにSushiSwapやOntology、Dfinity(ICP)を含めた数十のブロックチェーンプロジェクトに投資を行っている。
- Wemade Tree
シンガポールを拠点とする企業で、韓国上場企業のWemade傘下のグループ会社。ブロックチェーンベースのゲームプラットフォーム「WEMIX」を運営している。
- Coinbase Ventures
米国最大手の仮想通貨取引所コインベースの投資部門。仮想通貨・ブロックチェーン関連のスタートアップ企業に幅広く出資しており、DeFiプロトコルの「Compound」、デジタルトークンの「OpenSea」などをサポートしてきた実績がある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します