はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所コインベースとは|投資家向け情報と注目ポイント

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所として米国市場で初の上場を果たし、今後の日本進出についての動向にも注目を集めるコインベース。流動性やセキュリティの高さから、あらゆる投資家にとって快適な投資環境を提供できる取引所です。

本記事では、コインベースで口座開設を検討している投資家に向けて、運営会社の情報や取引所の特徴、相場への影響などについて詳しくご紹介します。

目次
  1. コインベースとは
  2. コインベースが展開する事業
  3. コインベース日本進出、仮想通貨相場への影響
  4. 徹底されたセキュリティ対策
  5. コインベース日本法人の基本スペック
  6. 開催中のキャンペーン情報
  7. まとめ

1. コインベースとは

コインベースは2012年にサンフランシスコで設立された米国最大規模の仮想通貨取引所です。仮想通貨を普及させることを通じて公平で透明性の高い「自由な経済」を実現することを理念に掲げています。

21年4月14日には、米国株式市場NASDAQ(ナスダック)へ仮想通貨取引所として初の上場を果たしたことで大きな話題を呼びました。

ティッカーシンボルは「COIN」で、21年7月時点での時価総額は約5兆円です。

コインベースの基本情報:

2019年 2020年 2021年(1~3月)
MTU 約100万人 約280万人 約610万人
検証済ユーザー数 約3200万人 約4300万人 約5600万人
預かり資産総額 約170億米ドル 約900億米ドル 約2230億米ドル

(※うち1220憶米ドルが機関投資家による)

取引高 約800億米ドル 約1930億米ドル 約3350億米ドル
売上 約5億3千万米ドル 約12億7千万米ドル 約18億ドル
純利益 約-3000万米ドル 約3億2千万米ドル 約7.3億~8億ドル

コインベースのユーザー数は21年1~3月時点で約5600万人と、2020年の約4300万人から右肩上がりで増えています。

また21年は第1四半期の取引高だけで3350億ドルを超え、純利益は約8億ドルに。既に前年度の通期をも上回る爆発的な増加を記録しています。

ただし、収益の大半がコインベースにとって主軸のビットコイン・イーサリアムの取引量に依存しており、現状では収益に占める取引事業の割合が高すぎるのが企業としての弱点です。

そこでコインベースは今、取引以外の事業展開に力を入れることによって収益の安定化を計っています。

関連:「仮想通貨取引所コインベース「COIN」、ナスダック上場」

2. コインベースが展開する事業

コインベースは、どういった事業展開に力を入れているのでしょうか。

2-1 内部展開の事業

まずは内部展開の事業について、特徴的な5つのプロジェクトについてご紹介します。

  • USD Coin(USDコイン)

USDコインはERC-20に準拠した、米ドルと価格が連動するステーブルコイン。ボラティリティが小さいため資産の保全に適しています。

例えば仮想通貨が暴落する前にUSDコインに換金することで大きな損失を回避したり、その後価格が暴落しきった際にUSDコインで仮想通貨を買い増して利益獲得も狙えます。

  • Coinbase Asset Hub(コインベース・アセットハブ)

コインベースの「可能な限りすべての準拠資産を上場する」という理念を実現するために生まれたサービスが、コインベース・アセットハブ。

仮想通貨の発行者は、従来の上場と比べて手軽かつスムーズな手続きによってコインベースの取引インターフェイス上に通貨を新規上場させることが可能です。

  • Coinbase Commerce(コインベース・コマース)

コインベース・コマースは、主にオンラインストア等に仮想通貨を使った決済手段を実装するマーチャント向けのデジタル決済サービス。クレジットカードによる決済と比べて手数料等の費用を抑えることができます。

現在はShopifyやWoo Commerceといった主要なECプラットフォームと統合できます。

  • Coinbase Custody(コインベース・カストディ)

コインベース・カストディは機関投資家向けに仮想通貨を保管・管理するサービスです。

コールドストレージでの厳重な保護に加え、外部企業による定期的な財務・セキュリティ監査をすることにより盤石なセキュリティ体制を提供しています。

  • Coinbase Ventures(コインベース・ベンチャーズ)

コインベース・ベンチャーズは、仮想通貨・ブロックチェーン関連のスタートアップ企業に資金提供をするファンドです。これまでリサーチ企業の「Messari」、DeFiプロトコルの「Compound」、デジタルトークンの「OpenSea」などをサポートしてきました。

このように、21年時点でコインベースは取引以外の事業強化に力を入れています。

実際、コインベースCEOのArmstrong氏は「取引以外の事業収益が今後5年〜10年で、総収益の50%以上を占めることになる」との見通しを示しました。

2-2 外部展開の事業

加えて、コインベースでは企業外部でも多方面のプロジェクトを展開しています。

  • 買収による事業強化

コインベースは多数の仮想通貨関連企業を買収し、事業の強化を図っています。

例えばプライムブローカーである「Tagomi」を買収し、機関投資家向け取引の拡大を試みています。また、ブロックチェーンのインフラストラクチャー構築を専門にする「Bison Trails」を買収しインフラを強化を図っているようです。

さらに、ハイレベルなデータ分析を提供するためデータ分析会社の「Skew」も買収。

他にも資産運用サービスの事業強化を図るため、ビットコインファンド「Osprey Funds」の買収に向けて非公式で協議が進んでいるとされています。

  • eスポーツ企業との外部契約

コインベースは、eスポーツ関係企業とのパートナーシップ契約も締結しています。

例えば21年7月6日、コインベースはドイツを拠点にする世界最大級のeスポーツ団体「ESL(Electronic Sports League)」のオフィシャルパートナーとなりました。コインベースは、ESLのファンが仮想通貨について学ぶための支援などを行います。

関連:「コインベース、世界最大級のeスポーツ団体ESLとパートナーシップを締結」

このようにコインベースは「自由な経済」を実現するという理念に基づき、仮想通貨の経済圏の拡大に尽力しています。

コインベースにとって、上場は「始まり」に過ぎないのです。

3. コインベース日本進出、仮想通貨相場への影響

次に、コインベースの影響力・日本進出によって相場にどういった影響があるのか考察します。

3-1 コインベース上場が仮想通貨の成熟をサポート

コインベースの上場成功は、仮想通貨が一般的に受容されて実体経済で大きな影響力を持つようになったことを意味します。

取引所が伝統的な資本市場に参加したという前例は、仮想通貨市場の企業全体に高い信頼をもたらし、結果として企業・個人の参入が増えると予想されています。

コインベースの上場は、仮想通貨市場を成熟に近づけるにあたっての重要な契機と言えるでしょう。

3-2 アメリカでの絶大な影響力と「コインベース効果」

コインベースは米国最大規模の仮想通貨取引所で、本拠地アメリカでの影響は絶大です。

その影響力の大きさは、比較的新しい通貨がコインベースに上場すると通貨の価格が一気に高騰するため、「コインベース効果」という言葉が生まれたほど。

相場への影響力があまりに大きいため、口座を所持しない場合でも常に動向をチェックしておく必要があります。

3-3 コインベース日本進出による影響

コインベースはすでに日本の金融庁へ暗号資産交換業者として登録済で、あとは取引の開始を待つばかりです。

バイナンスに次ぐ世界第2位(21年7月時点)の取引高や流動性が非常に高いことで有名なコインベースでは、希望価格で約定できる(価格変動のリスクが少ない)快適な取引が可能。

安定的に資産運用するための取引所として、日本でもシェアを獲得していくことが予想されます。

また、既存サービスはアプリケーションの使い勝手も評価されています。仮想通貨初心者でも安心して使える取引所として、新規参入の門戸を広げる役割も担うでしょう。

追記

2021年8月19日、コインベースが日本市場でローンチを発表しました。

同日より、iOS・Androidアプリのダウンロード配信を開始。2021年8月20日現在、以下の5銘柄を取り扱っています。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ステラルーメン(XLM)
  • ライトコイン(LTC)

また、グローバル版のコインベースにおいても実施されているEarn(アーン)キャンペーンも開始。口座開設後、サイト上で仮想通貨に関する勉強を重ねると仮想通貨ステラ(XLM)を報酬として受け取ることができます。今後は他の銘柄にも対応していくことが示唆されています。

さらに、ローンチ発表と併せて、日本パートナーとして大手銀行MUFGと提携することを発表しました。UFJ口座を持っていれば、取引所へのクイック入金サービスが利用可能です。ただし、2021年8月20日現在、UFJ口座以外からの入出金はできない状態で、今後改善していくとしています。

関連:【速報】仮想通貨取引所コインベース、遂に日本サービス提供開始

4. 徹底されたセキュリティ対策

Finaria.itが提供するデータによると、20年度の仮想通貨の盗難総額は19億ドル。投資家にとって、資産の盗難は未だ現実的なリスクです。

コインベースは顧客からの信頼性を極めて重視しており、非常に強固なセキュリティを提供しています。

顧客資金の98%はコールドストレージで厳重に保管され、残り2%のホットストレージ部分の資産には盗難保険が適用。コインベースがサイバー攻撃を受けて資産が盗難された場合、ユーザは補償を受けることができます。

ウォレットを守る秘密鍵は暗号化され、バックアップもハードウェアキー・紙にコピーして世界中の金庫に分散する等、徹底して資産の安全性を確保しています。

また、全てのアカウントではID・パスワードに加えて2段階認証を採用し、個別アカウントの乗っ取りを防ぐセキュリティも充実。

より安全に利用したいユーザのためには、セキュリティキー等を追加することでさらに安全性を高めるオプションも利用可能です。

コインベースは、その他多くの取引所と比較しても優れたセキュリティを提供しており、個人投資家だけでなく機関投資家や銀行監督当局からも高い信頼を得ています。

サイバー攻撃のリスクを最小化しつつ安定して取引したい投資家にとっては、魅力的な選択肢でしょう。

7. まとめ

コインベースは仮想通貨取引所として初の上場を果たした、巨大な仮想通貨取引所です。

取引所への上場直後に通貨の価格が高騰するなど仮想通貨市場に与える影響力は絶大なため、動向は常にチェックすることをおすすめします。

取引所としては取引高の高さ、セキュリティの強固さから安定的に資産を管理するための取引所として魅力的です。

安定感のある資産運用のために、コインベースの口座を開設しましょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/12 火曜日
22:02
KDDIがCoincheck Groupと資本提携を締結 合弁設立し仮想通貨ウォレット事業へ参入
KDDIは2026年5月12日、Coincheck Groupと資本提携・コインチェックと業務提携を締結したと発表した。3社の合弁「au Coincheck Digital Assets株式会社」(KDDI 50.1%・コインチェック 40%・auフィナンシャルHD 9.9%)を設立し、2026年夏に仮想通貨ウォレットサービスの提供を予定する。KDDIはCoincheck Groupの発行済株式14.9%を取得する見込み。
17:41
ブータン、100BTCを売却 保有残高は9月末に枯渇の可能性=アーカム
アーカムの分析により、ブータン政府が2026年に入り約362億円超のビットコインを売却済みと判明。現在の売却ペースでは9月末に保有残高が枯渇する見通し。
16:19
ビットコイン、オンチェーン活動・収益性が同時改善 グラスノードが指摘
グラスノードの週次レポートによると、BTCのオンチェーン活動・収益性・ホルダーポジションが同時改善。ただし資本流入は鈍化しており、市場は依然としてリスク変化に敏感な状態が続いている。
15:35
米上院銀行委、「クラリティー法案」草案を公開 ステーブルコイン利回り禁止など盛り込み
米上院銀行委員会が309ページのクラリティー法案草案を公開。SECとCFTCの管轄区分明確化、ステーブルコイン利回り禁止、CBDC規制など包括的な仮想通貨規制の枠組みを提示。5月14日に委員会審議へ。
14:43
三井物産デジタルAMが底地デジタル証券を発行、イオン大宮の土地に10万円から投資可能
三井物産デジタルAMが日本初の底地デジタル証券を発行。イオン大宮の土地に10万円から投資でき、年3.4%の予想利回りとWAON POINT優待が魅力。
13:05
マラソン決算、AIインフラ開発もビットコイン採掘は「基盤事業」
クリーンスパークが2026年1〜3月期決算を発表。BTC評価損が影響して純損失を計上、売上高が前年同期比で18%減少した。BTC採掘を基盤としつつAI対応データセンターを開発している。
12:44
アーサー・ヘイズ、AI投資とドル流動性拡大でビットコインに追い風と分析
アーサー・ヘイズが新論考を公開。AI覇権争いによる信用膨張と米イラン開戦を背景に、ビットコインの強気相場が本格化すると主張した。
11:45
メルカリ第3四半期決算、営業利益70%増 メルコインの仮想通貨収益は横ばい
メルカリが2026年6月期第3四半期決算を発表。売上収益は前年同期比16.1%増の1672億円、コア営業利益は74.5%増。メルコインの仮想通貨収益は13億6200万円と前年同期から横ばいで推移した。
10:46
アンソロピック、トークン化された自社株に警告 権利は認めず「無効」を明言
Anthropicが未承認の株式譲渡を「無効」と警告。SPVやトークン化証券、先渡契約を対象とし、HiiveやForgeなどを名指しした。二次市場の評価額は1兆ドル超え規模に達している。
10:44
バイナンスがユーザー保護にAI活用、15カ月間で計約1.7兆円の潜在的被害を阻止
仮想通貨取引所バイナンスは、2025年1月から15カ月間にAIを活用して詐欺による潜在的被害から合計で約1.7兆円を保護したと公表。取り組みの成果に加え、ユーザー保護策を説明している。
09:50
クリーンスパーク、1~3月期に590億円超の損失 保有ビットコインが大きく影響
ビットコインマイニング企業クリーンスパークが2026年1〜3月期決算を発表。ビットコイン評価損で純損失を計上。AI・HPC関連の事業開発を進めている。
08:15
イーサリアム財団、78億円相当のETHをステーキング解除 Glamsterdam準備と体制刷新も発表
イーサリアム財団は2万1271ETHをアンステーキング。同時に開発者会合でGlamsterdamの準備状況を公表し、200Mガスリミット下限とプロトコルクラスター長3名の刷新も発表した。
07:50
イーサリアムDAT企業シャープリンク、2026年1Qは純損失1100億円相当
米上場のシャープリンクは2026年第1四半期決算で純損失6億8560万ドルを計上。ETH保有量は5月4日時点で87万2984枚に拡大し、ギャラクシー・デジタルと共同で1.25億ドル規模のオンチェーンファンド設立を発表した。
07:22
仮想通貨ETFなど、先週は1300億円超が純流入
コインシェアーズは、仮想通貨投資商品全体の先週における資金フローは約1,349億円の純流入だったと報告。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなどの商品に広く資金が流入した。
06:50
リップル・プライム、ニューバーガー・バーマンから2億ドル融資枠を確保
リップル社のプライムブローカー部門「リップル・プライム」が、米運用大手ニューバーガー・バーマンから2億ドルの融資枠を確保した。株式、債券、仮想通貨を一つの与信枠で取引できる次世代の金融インフラを構築し、機関投資家の資本効率を最大化する狙い。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧