Visa、仮想通貨送金ソリューションのWyre社をサポート

WyreがVisaの支援プログラムに加入

暗号資産(仮想通貨)の送金ソリューションなどを提供するWyre社が、決済大手VisaのFintech Fast Track Program(フィンテック・ファストトラックプログラム)に加入したことを明らかにした。

Wyreは、法定通貨を仮想通貨へ変換するソリューションや決済インフラストラクチャに取り組む企業。仮想通貨関連のディベロッパーが簡単に統合できるAPI(アプリやソフトウェア同士をつなぐインターフェース)も提供している。

Fintechファストトラックプログラム

Visaのグローバル戦略の一つで、フィンテック企業にVisaのインフラを開放して事業をサポートするもの。新たな決済ソリューションを構築する企業が市場投入までの時間を短縮できるように支援する。FTX、Circle、BlockFiなど様々な仮想通貨企業も参加している。

▶️仮想通貨用語集

2つの新たな機能をユーザーに提供

ファストトラックプログラムに参加することで、Wyreは、仮想通貨と法定通貨を交換する、2つの新たなサービスをユーザーに提供できるようになった。

1つ目は、「push-to-debit」プログラムと呼ばれるもの。これによりユーザーは、Visaデビットカードを用いて、仮想通貨を法定通貨建ての銀行口座に即時に振り替えることができる。

2つ目としては、新たに発行される予定のVisaデビットカードを利用して、ユーザーがWyreのプラットフォームに保有している仮想通貨残高を、Visa加盟店で決済に使えるようになることだ。

Visaの仮想通貨部門の責任者、Cuy Sheffield氏は次のようにコメントした。

当社は、7,000万の加盟店からなるVisaのグローバルネットワークと、仮想通貨のエコシステムとの間の橋渡しをしたいと考えている。ユーザーが仮想通貨残高を決済に使えるよう取り組んでいるWyreのようなプラットフォームと協力できることを嬉しく思う。

また、WyreのIoannis Giannaros CEOは次のように述べている。

ファストトラックプログラムに参加することで、仮想通貨を一般に普及させるという当社のミッションをさらに強化することができる。Visaとの提携により、ユーザーは簡単かつ安全に仮想通貨の残高を決済に使うことが可能だ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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