米マイクロソフト、ブロックチェーン関連のトークン発行技術で特許を取得
マイクロソフトが特許を取得
米IT大手マイクロソフトは24日、ブロックチェーンを含む分散型台帳技術のトークンに関するサービスで、米特許商標庁から特許を取得したことが分かった。
特許の対象となるのは、「Ledger-independent token service」という名称のサービス。このサービスを利用することによって、台帳の種類に関係なくトークンを発行・管理できるようになり、トークンを含んだアプリやサービスの開発が効率的に行えるようになるという。
分散型台帳技術とは
中央管理者を必要とせず、複数の当事者間で情報を共有・管理する技術。ブロックチェーンは分散型台帳技術の1つとされる。
マイクロソフトは今回、ブロックチェーンと他の分散型台帳技術を対象にしたサービスであると明記している。
▶️仮想通貨用語集
マイクロソフトは、これまでもブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)の技術に高い関心を示してきた。特許については2020年、人間の脳波や体熱などを使用して仮想通貨をマイニングするシステムを申請。利用者の身体活動に関連するデータを利用して、新しい形式でPoW(プルーフオブワーク)を実行するマイニングの手法だ。
関連:マイクロソフト、脳波や体熱による仮想通貨マイニングシステムの特許出願
今回特許を取得したサービスの大まか仕組みは以下のようになっている。
- ユーザーがコンピューターのシステムに対し、ある台帳でトークンを発行したいとリクエストを送信。
- システムが、1つまたは複数のトークンのテンプレートをユーザーに提供。
- ユーザーはテンプレートを選択して、コンピューターに送信。
- コンピューターのシステムが指定の台帳でトークンを発行。
マイクロソフトは、現在は複数の台帳間で開発の手法が標準化されていないケースがあると指摘。それによって複数の台帳でトランザクションを実行するようなアプリを構築するのは困難で非効率であると説明している。この課題を克服するために新しい技術を開発し、特許を申請していた。
今回のサービスは、複数の台帳間でトランザクションを実施したり、全てのトークンを管理したりできる共通のインターフェースとして機能するという。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します