はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

インテルとマイクロソフト「クリプトジャッキング」防止へ向けて機能強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を勝手にマイニングするマルウェア

最大手テクノロジー企業インテルとマイクロソフトが提携し、あるセキュリティ製品について「クリプトジャッキング」からコンピューターを保護する機能を強化することが分かった。

「クリプトジャッキング」とは、サイバー犯罪の一種。ハッカーが企業や個人のPCやモバイル機器にマルウェアをインストールし、そのコンピューターの電力やリソースを使用して暗号資産(仮想通貨)をマイニングしたり、仮想通貨ウォレットを盗んだりする。

持ち主が気付かないうちにインストールされたマルウェアのために、コンピューターの速度が大幅に低下したり、正常に動作しなくなる場合もある。また、ネットワーク上の他のデバイスやサーバーに感染させる機能を持つものも存在した。

過去には、匿名性通貨モネロの不正マイニングが大きな問題となったこともある。

関連:現在も絶えない仮想通貨モネロ(XMR)「マイニングマルウェア」の脅威|独自考察

インテルとマイクロソフトの技術を統合

プレスリリースによると今回、マイクロソフト製品「Defender for Endpoint」は、インテルの脅威検知技術(TDT)を統合し、エンドポイント(パソコン機器などの端末)におけるクリプトジャッキング・マルウェアの検知と対策を進化させた。

「Defender for Endpoint」は主に企業向けに、ネットワークの脅威について防止、検出、調査、対応するために設計されたプラットフォームである。

インテルの脅威検知技術(TDT)は、疑わしいアクティビティを検出して脅威を特定するのに役立つもの。インテルによると、これまでに見つけにくかった、システムの中に姿を隠すマルウェアについても発見しやすくした。また端末のパフォーマンス低下を招くことがないため、セキュリティの向上と使いやすさの両立を図ることができるとされている。

マイクロソフトの、セキュリティリサーチ責任者Karthik Selvaraj氏は次のように語る。

今回の提携は、テクノロジーパートナーとの深い協力関係の一例だ。サイバー空間での脅威に対して、堅牢で柔軟な保護を提供するハードウェアベースの防御機能を模索し採用するために、様々なチップメーカーと密接に協力している。

米教育機関に攻撃事例も

ネットワークセキュリティ企業Avira研究部門の調査によると、仮想通貨のマイニングを行うマルウェアによる攻撃は、2020年第4四半期に、同年第3四半期と比較して53%増加していたという。

最近の具体的事例としては、ITセキュリティ企業Palo Alto Networksのチームが、2021年に入ってから、米国ワシントン州の教育機関に対する攻撃を観測したことを発表した。

3件の攻撃で、ライトコイン(LTC)やビットコイン(BTC)のマイニングに使用されるコードが、悪意のあるトラフィックを介して配信されたという。

こうした攻撃の最終目的は、感染したシステムでマイニングされた仮想通貨を、犯罪者が所有する2つのウォレットに送信することだった。

複数の教育機関がターゲットにされており、教育業界という共通点以外に、どのような方法で攻撃対象が選ばれていたのかは不明であったとチームは報告している。

ニュースメディアZD Netによると、2020年に米国では教育機関をターゲットとしてフィッシングやマルウェアなど多くのサイバー攻撃が報告された。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…
08:15
ICEがCircleと提携、USDC活用で次世代金融商品開発へ
米金融大手によるステーブルコイン取り組みが加速中。Intercontinental ExchangeとCircleが提携し、USDCの新たな市場を開拓へ。
07:50
ソニュームとアニモカが提携 アニメファンのWeb3参入を推進へ
アニモカブランズは、仮想通貨イーサリアムのソニーグループのL2ソニュームと提携。IDレイヤーを構築して、アニメファンをWeb3領域に取り込みやすし、ユーザーの関与を強化する。
07:30
ビットコイン大口投資家、3月に約13万BTC買い増し 
Glassnodeの最新レポートによると、大口投資家がビットコインを大量に購入。市場の不確実性にもかかわらず、大口投資家は自信を示している。
06:55
ゲームストップ株価暴落、投資家はビットコイン戦略を懸念か
ゲームストップの株価が27日に暴落した。投資家は同社のビットコイン獲得戦略を嫌気し売りを加速させた。
06:05
ジブリ風アートに因んだミームコインが高騰、 ChatGPT-4o画像生成機能のリリースで
OpenAIのChatGPTがもたらしたジブリ風AI画像トレンドと、急騰する仮想通貨ジブリ・ミームコインの驚きの実態を解説。
03/27 木曜日
17:05
ビットトレード、貸暗号資産の特別募集「ユーピーシーエックス(UPC)」で開始
ビットトレードがユーピーシーエックス(UPC)の貸暗号資産特別募集を開始。14日間で年率100%相当の高利率が魅力。なお、リスクや注意事項の理解も不可欠。申込条件やメリットを解説する。
14:05
イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
暗号資産金融事業への参入準備へ 東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表…
11:52
ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
ビットコイン価格が前日比3.99%上昇し8.7万ドル台に回復した。CoinShares報告によると、機関投資家から7.2億ドルの資金が流入し5週間連続の流出傾向が反転する。一方、Hyperliquidは市場操作されたJELLYJELLYトークンを上場廃止にし、分散型理念と利用者保護のバランスに関する議論が浮上した。
11:30
ビットコインとともに注目のトップ20銘柄、Grayscale最新リサーチ
グレースケールが最新の仮想通貨市場レポートを公開した。ビットコインの活動レベル、ミームコイン取引の変化、新たなトップ20銘柄などを解説している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧