ネム&シンボルが新章突入へ、近日中に複数の発表を予告
ネムが新しい船路へ
暗号資産(仮想通貨)Symbol(XYM)とネム(XEM)に関する重要情報について、今週を目処に順次発表されていくことがわかった。主要開発者の1人でコアデベロッパーのHatchet氏らが明らかにした。
「今週はネム及びシンボル史上、特別な1週間になる」とした上で、眠れるドラゴンが目を覚まし、フェニックスが降臨すると示唆した。
以下の重要点について、順次発表していく。
- ネムのオープンソース化とサブチェーン構想
- モザイク・マーケットプレイス「Garush」
- 統合ウェブ・モバイルウォレット「Hermes」
- 新たなパートナーと新体制の発表
- 今後のロードマップ
ネムがオープンソースに
まずHatchet氏は、20年9月にエコシステム(経済圏)の展望を打ち出した際の約束通り、ネムの「オープンソース化」を発表した。開発については今後数ヶ月続け、ウェブサイトや書類、SDK(ソフトウェア開発キット)なども更新していくと述べ、「ネムの歴史と文化は、保全されるべき」だとした。
プログラムのソースコードを一般公開することで、プロジェクトの自律分散性や独立性、透明性が強まるほか、企業、及びエンジニアのコスト削減や多様なユースケース事例などにつながる可能性が高い。
また、ネムノードのサブチェーン対応に関する依頼も行うとして、今週中に詳細を発表するとした。長期的には、「ネムを新たに誕生したシンボルチェーンとマージ(統合)し、互換性を持つサブチェーンとする予定」だとしたほか、研究・開発面でほかプロジェクトとの提携を示唆した。
これについて、テックビューロ創業者で元NEM財団理事の朝山貴生氏は、以下のような認識を示している。
新プラットフォームについて
さらに今回、新たなプラットフォームに関する情報も公開した。
Garushは、日本コミュニティ向けに開発された、クリエイター用のモザイク・マーケットプレイス。フルオンチェーンNFTプラットフォームの「NFT-Drive」の対応も視野に入れているという。
また、シンボル・ネム専用の統合ウェブ・モバイルウォレット「Hermes」も披露。長期的には、サブチェーンと流動性プールの管理に用いられるプラットフォームだと説明した。
新体制について
Hatchet氏は新体制に関して、今後のロードマップに加え、年内計画を明らかにするとした。パートナーやチームメンバーなどの発表も合わせて行うとしている。
なお、ネムの新通貨シンボル(XYM)は、国内だとZaif、bitbank、GMOコインに上場している。特にアルトコインの板取引サービスに定評のあるbitbankでは、上場直後の10月5日に取引高世界1位を記録した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します