米外食チェーン大手、ビットコインもらえる報酬プログラム開始 NYDIGと提携
ビットコインと交換できる報酬プログラム
機関投資家向けの米暗号資産(仮想通貨)企業NYDIG社は9日、米レストラン・エンターテイメント企業のLandry’s社との提携を発表した。
Landry’s社はNYDIGを通じたビットコイン(BTC)の保有と、報酬プログラムのポイントと仮想通貨を交換できるシステムを明らかにした。
Landry’s社はテキサス州に拠点を置く米エンターテインメント大手。米国各地でBubba Gump ShrimpやRainforest Cafe、Morton’s The Steakhouseなど500店舗以上のレストランを多数手がけている。
今回の提携で、NYDIG社を通じて企業の財務資産としてビットコインを保有する方針を表明。また、米国500以上の店舗で展開するポイントプログラムの報酬にビットコインが追加されることとなったという。
Landry’s傘下のレストランで支払う1ドルにつき1ポイントがもらえる仕組みで250ポイントが25ドル分のビットコインと交換可能となる。
NYDIG社との提携について、Landry’sのデジタルアセット戦略ディレクターのTrey Zeluff氏は以下のようにコメントした。
ホスピタリティは私たちの仕事の中核であり、素晴らしい新しい選択肢を提供することは、ホスピタリティに欠かせない要素だ。
我々は、ビットコインを自社の財務資産の一部として利用するのに適していると考えており、お客様にもその選択肢を提供したいと思っている。
これまでの仮想通貨動向
なお、Landry’s社傘下の一部店舗では仮想通貨決済にも対応している事例もある。系列レストランのMastro’sでは、ビットコインやビットコインキャッシュ(BCH)によるQR決済が可能となっている。
また、Landry’s社のTilman Fertitta CEOは2018年から自身の保有する高級車販売店Post Oak Motor Carsで仮想通貨決済にも対応。最近では、高級車の購入時にビットコイン建のローンを組める新サービスをNYDIG社と連携し進めた経緯があった。
Tilman Fertitta氏は米NBAチームのヒューストン・ロケッツのオーナーでもある米国の億万長者として知られている。
関連:テキサス州、高級車販売店でビットコイン・ビットコインキャッシュを受け入れ開始
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します