ビットコイン大幅続落で55000ドル台に、バイナンススマートチェーンの存在感強まる
暗号資産(仮想通貨)続落
19日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比6.8%安の644万円(56,300ドル)と続落した。
サポートライン(下値支持線)下抜け後の戻り売り圧力が強まった結果、レジスタンスライン(上値抵抗線)へとロールリバーサルしており、次のサポートライン49,000〜53,000ドル水準に向け下げ足を強めている。
Delphi Digitalは最近のレポートにて、過熱していたデリバティブ(金融派生商品)ポジションの連鎖的なロスカット(清算)が下落を引き起こしたとの見立てを示した。
その一方、暗号資産(仮想通貨)市場が全面安となる中、Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキング26位のディセントラランド(MANA)が前日比+23%、ザ・サンドボックス(SAND)が前日比+10%と大幅続伸するなど、メタバース(仮想空間)関連銘柄が逆行高となった。
直近では、Facebookが社名を「Meta」に変更した上、メタバース事業領域に50億円投じる方針を発表。メタバース関連銘柄への資金流入が加速したほか、ソフトバンクビジョンファンドの資金調達ラウンドやザ・サンドボックスのアルファ版ローンチ発表などが好感された。
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アルト市場と個別銘柄
ここへきて、バイナンススマートチェーン(BSC)が再び存在感を強めている。1日で1470万トランザクションを記録。今年7月の過去最高値を更新した。
BSCは、ガス代高騰がボトルネックとなっているイーサリアムチェーンよりも遥かに安価かつ高速なトランザクションであるほか、イーサリアム・バーチャルマシン(EVM)と互換性を持つことから、分散型取引所PancakeSwapなどが今年2月頃より急速に台頭した。
ガバナンストークンのPancakeSwap(CAKE)価格が高騰するなどして注目を浴びたが、その後カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)などのレイヤー1ブロックチェーンの勢いに押される形で影を潜めていた。
バイナンスは10月22日、バイナンススマートチェーンに、取引手数料の一部をバーン(焼却)する仕組みを導入する提案が行われたことを発表。イーサリアム(ETH)のロンドン・アップグレードで導入され、デフレ性質をもたらした「EIP-1559」に類似した仕組みで、取引手数料の支払いとして使用されるバイナンスコインの一部をバーンする構想が挙がっている。
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アクシー・インフィニティ(AXS)の大成功により、プレイ・トゥ・アーンで稼げるGameFi(Game+DeFi)が流行しつつあり、トランザクション回数が多いことからBSCエコシステムのゲームは優位性がある。直近では、宇宙戦艦SFゲームのCelestialがバイナンススマートチェーン(BSC)に対応し、ガバナンストークンが一時高騰した。
DeFi Llamaのデータによれば、DeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」上位を占める、イールドファーミング及びレンディングサービスを提供するVenus Protocol、Alpaca Financeなどが牽引する。
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