日本発の「Astar Network」、Polkadotのスロットを獲得

Polkadotのスロットを獲得

日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」は、Polkadot(ポルカドット)のネットワークに接続するための枠(スロット)を獲得した。

海外発のプロジェクトや大手企業が支援するプロジェクトも参加するパラチェーンオークションで、世界で3番目にスロットを獲得。Astar Networkを含め、最初の5回のオークションでスロットを獲得したブロックチェーンは、ブロック高で8,179,200、日付では今月18日ごろにPolkadotに接続する。

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Polkadotは、異なるブロックチェーンの相互運用を目指すプロジェクトである。独立したブロックチェーンがPolkadotにつながり、連携をとりながら相互運用を行うが、接続できるブロックチェーンは100個までと設定。現在開催中のパラチェーンオークションは、スロットと呼ばれる100個の枠を競っている。

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「パラチェーン」とはPolkadotに接続する個々のブロックチェーンを指す。パラチェーンが接続する中心的な役割を果たす部分の名称は「リレーチェーン」。Astar Networkは今回、パラチェーンとしてリレーチェーンに接続する権利を勝ち取った。

パラチェーンオークションでは大まかには、Polkadotの暗号資産(仮想通貨)である「DOT」を、定められた期間に1番多く集めたプロジェクトが勝つ。今回Astar Networkが集めたのは1,000万DOT超(425億円相当)で、4万4,000以上の投資家や企業がAstar Networkの勝利に貢献したという。

出典:Dot Market Cap

Astar Networkとは

Astar Networkは、以前の「Plasm Network」という名称の頃から、Polkadotに接続するために開発を進めてきた。スマートコントラクト機能を備え、PolkadotでdApps(分散型アプリ)のハブ(中心)になることを目指している。

Polkadotはブロックチェーンの相互運用を実現することに特化しているため、スマートコントラクト機能を持たない。そこで、様々なユースケースを作るには、Astar Networkのようなブロックチェーンが必要になってくる。

dAppsとは

「Decentralized Applications」の略で、オープンソースのブロックチェーンを利用して開発されるアプリのこと。

▶️仮想通貨用語集

Astar Networkの主な特徴は、イーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)に加え、「スマートコントラクトの未来」とも言われる「WebAssembly」にも対応していること。

また他にも、Astar NetworkでdAppsを開発する人々に経済的なインセンティブを与える「dApp Staking」という制度を用意していること、さらに、ブリッジという機能を使ってPolkadotのネットワークを介さずに他のブロックチェーンと接続できる機能も開発されている。

出典:Astar Network

今回のパラチェーンオークションでは、世界で戦う日本人を応援しようと、日本のコミュニティからもAstar NetworkにDOTが集まったもようだ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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