ソラナベンチャーズやアバランチ財団、利回りアプリに約7億円出資
高い利回りの投資アプリ「Seashell」
新たな暗号資産(仮想通貨)投資アプリ「Seashell」は13日、シードラウンドで多くの投資家から6.85億円を調達したことを発表した。
今回の調達を主導したのは、Khosla VenturesとKindred Venturesで、コインベースベンチャーズ、ソラナ(SOL)ベンチャーズ、そしてアバランチ(AVAX)財団も参加。また、億万長者投資家Mark Cuban氏、大手投資アプリロビンフッドのVlad Tenev CEO、米CFTCのChristopher Giancarlo元会長、Terraform Labsの創設者Do Kwon氏、ポリゴンの創設者Sandeep Nailwal氏などは個人投資家として参加した。
Seashellはまだ商品化されてないが、今年の上半期にローンチされる予定だ。
このプラットフォームは比較的に高い利回りを提供することを特徴とする。利回りは最大で10%になるという。
同社のDaryl Hok CEOは高い利回りを提供できることについて、The Blockの取材で、「ユーザーから法定通貨を預かって、ステーブルコインに変換し、複数のブロックチェーンにある様々なDeFiプロトコルに分散的に入金しイールドを得る」と説明。また、利回りを得るために、オフチェーンで資金をマーケットメイカーに貸し出す機能も検討しているとした。
また、Seashellは現在資金を保管するカストディ企業と交渉している段階にあり、パートナー企業が米国全ての州でライセンスを持つことが条件だという。
インフレの影響で銀行の利回りが極めて低い中、多くの仮想通貨関連企業は高い利回りの商品を相次いでローンチ。一方、コインベースは昨年、USDCの利回り商品をローンチする前に、証券取引委員会(SEC)に未登録有価証券の提供と指摘され、ローンチを断念した事例もあった。
貸付(レンディング)とは
保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得ることができるサービスのこと。コインチェックやbitbankなどの取引所や、Cream FinanceやAave、CompoundなどのDeFiプラットフォーム等がサービスを提供している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します