新DeFiイールドサービス
米コインベースは10日、分散型金融(DeFi)のイールド(利回り)を提供する新サービスを発表した。
新サービスは、70ヶ国以上のユーザーがDeFiのイールドにアクセスできるためのもので、まずはMakerDAOで発行される米ドルのステーブルコイン「DAI」が対象となる。
コインベースはイーサリアム(ETH)の送金手数料問題やDeFiの複雑な仕組みを簡略化するために今回のサービスを始めた。ユーザーの代わりにDAIを、大手DeFiレンディングプロトコルCompound Financeを通して運用し、イーサリアムのガス代をカバーする。APY(年利)は変動するが、「2.83%〜5.39%(10月例)」のイールドを取り上げた。
また、ユーザーがCompound Financeに預けられたDAIにはいつでもアクセスすることができ、取引や消費での利用が不便にならない仕組みをとっているという。
一方、コインベースは今年「Lend」という仮想通貨のレンディング商品を計画していたが、9月に米証券取引委員会(SEC)に有価証券とみなされたため、ローンチを中止したことがある。
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貸付(レンディング)とは
保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得ることができるサービスのこと。コインチェックやbitbankなどの取引所や、Cream FinanceやAave、CompoundなどのDeFiプラットフォーム等がサービスを提供している。
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