ブラジル仮想通貨投資企業、DeFiのETFをローンチ

DeFiトークン12銘柄を追跡するETF

ブラジルの暗号資産(仮想通貨)管理会社Hashdexは17日、DeFi(分散型金融)トークンの指数に連動するETFのローンチを発表した。

大手仮想通貨インデックスプロバイダーCF Benchmarksと共同で開発されたもので、「CF DeFi Modified Composite Index」という指数のパフォーマンスを追う予定だ。

この指数は、DeFi市場に関連する12の主要銘柄で構成されており、イーサリアム(ETH)、ユニスワップ(UNI)、アンプ(AMP)、カーブ(CRV)で半分以上を占めている。その他現在の組み入れ銘柄は、アーヴェ(AAVE)、コンパウンド(COMP)、メイカー(MKR)、ポリゴン(MATIC)、チェーンリンク(LINK)、ザ・グラフ(GRT)、シンセティックス(SNX)、ヤーン・ファイナンス(YFI)だ。

Hashdexによると、指数の約70%はDeFiプロトコル、15%はスマートコントラクトのネットワークトークンで構成されており、残りはDeFiを支えるプロトコルや、スケーラビリティソリューションに分散されているという。

この新たなETF「DEFI11」は18日から予約受付開始、2月に正式ローンチされる。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

HashdexのMarcelo Sampaio CEOは「DeFiは成長可能性のある有望な市場」だとして、次のようにコメントした。

分散型金融(DeFi)とは、ブロックチェーンとスマートコントラクトに基づくものであり、ローン、保険、証券取引といった従来型金融サービスについて、新しいインフラを構築することを可能にする。

6つの仮想通貨ETF

ブラジルでは、すでに仮想通貨ETFが承認されている。Hashdexはこれまでにも仮想通貨関連のETFをリリースしてきたが、DeFiセクターに関連するものは、今回が初めてだ。

Hashdexは21年4月、米ナスダックが提供する仮想通貨指数「Nasdaq Crypto Index」と連動するETFを、ブラジルの主要証券取引所B3に上場させている。

これは、ビットコイン(BTC)、イーサリアムの他、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、チェーンリンク(LINK)、ステラ(XLM)のパフォーマンスを追跡するものだ。

さらに、関連するビットコインの炭素排出量を相殺する措置を取る「カーボンニュートラル」なビットコインETFや、イーサリアムETFもローンチしている。

関連ブラジルの新規ビットコインETF、管理費で脱炭素化を目指す

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

ブラジルでは、Hashdexの他、QR Asset ManagementもビットコインとイーサリアムのETFを提供しているところだ。今回の「DEFI11」を含め、ブラジルでは6つの仮想通貨ETFにアクセスできることになる。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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