ビットコインETF(上場投資信託)最新情報まとめ

ビットコインETFの最新状況まとめ

暗号資産(仮想通貨)ビットコインETFの誕生は、ビットコイン(BTC)の市場拡大および流動性の向上に寄与する投資商品として数年前から業界に期待されてきた。しかし、米国ではSEC(証券取引委員会)に却下され続けており、依然として認可には至っていない。

これまでVanEckやBitwise社など、複数の投資企業が「ビットコインETF」の申請を試みたが、Clayton長官在任中のSECの方針では、「市場操縦のリスク」や「機関レベルのカストディの欠如」などを理由に非承認判断が下されていた。

しかし、20年以降は大手金融機関のBNYメロンやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどが仮想通貨業界への参入を本格化したほか、バイデン大統領への政権交代に際し前SEC長官のClayton氏が辞任し、仮想通貨業界に一定の理解のあるGary Gensler氏が次期長官になる見込みが高いとされている。

一方、隣国のカナダでは、2021年に入ってから3つのビットコインETF(上場投資信託)が承認された。すでに多くの機関投資家、及びトレーダーに取引されているほか、イーサリアム(ETH)ETFの申請も行われるなど高い需要を示している。

この記事では、SECに提出・申請された現在の関連ETFの進捗をまとめ、新着情報が分かり次第更新していく。

米ETF申請リスト

日付 内容
12/20 VanEck: VanEckがSECにビットコインのETF(上場投資信託)の申請に関する目論見書を提出した。3度目の挑戦だ。上場先が米シカゴ・オプション取引所(Cboe)のBZXとなる。 (関連記事
1/21/21 VanEck: VanEckがSECに仮想通貨関連企業のETFの申請を提出。 (関連記事
2/5 Bitwise: 仮想通貨投資企業Bitwiseが、業界のイノベーター企業の株価パフォーマンスを反映させるETFの申請をSECに提出。同社はDeFiインデックスファンドなどの商品も販売している。 (関連記事
2/16 NYDIG: 仮想通貨投資企業NYDIGがビットコインETFの目論見書(申請関連書類)をSECに提出。NYDIGはニューヨーク州のBitLicense保有企業でもある。また、ETFの指定参加者(Authorized Participant)に、大手金融機関のモルガン・スタンレーも含まれた。 (関連記事
3/2 VanEck: CboeはVanEckのビットコインETF申請で、米大手金融機関State Streetをファンド管理者(fund administrator)として任命。 (関連記事
3/11 Simplify: 米SimplifyがSECに、グレースケール社が提供するビットコイン投資信託「GBTC」を組み込んだビットコイン関連ETFの目論見書を提出。ファンドの運用資産の最大15%をGBTCに投資し、残りを株式に割り当てる仕組みだ。 (関連記事
3/11 WisdomTree: 米WisdomTreeがビットコインETFの目論見書を提出。CMEのCF Bitcoin US Settlement Priceを価格の基準とする。 (関連記事
3/12 Valkyrie Digital Assets: Valkyrie Digital Assetsが、ビットコインを財務資産として保有する企業の株価パフォーマンスを反映させるETFの目論見書をSECに提出。MicroStrategyのようなビットコインに直接投資する企業や、ビットコインのエコシステムに参加している企業の株式も裏付け資産のポートフォリオに含め得る。 (関連記事
3/15 VanEck: VanEckが申請するビットコインETF手続きがSECに受理され、審査段階に正式に入った。3月15日〜4月5日までの21日間では、パブリックコメントを受け付ける。(関連記事
3/19 SkyBridge: ビットコイン関連ファンドも運用する大手ヘッジファンドSkyBridge CapitalがビットコインETFの目録見書をSECに提出。(関連記事
3/24 SkyBridge: 米金融最大手Fidelity InvestmentsがビットコインのETFの目論見書をSECに提出。伝統金融企業の初事例として注目される。関連記事
4/8 BNYメロン: 世界最大手の信託銀行であるBNYメロンはSkyBridgeのビットコインETF(現在申請中)のサービスプロバイダーになる計画。関連記事
4/9 Kryptoin: Kryptoin Investment AdvisorsがビットコインETFの目論見書をSECに提出。8番目の申請となる。関連記事
4/12 Galaxy Digital: Galaxy DigitalがSECにビットコインETFの目論見書を提出。9つ目の申請となる。関連記事

現段階、VanEckのETFは審査プロセスに入っている。今後のスケジュールは以下のようだ。

  • 4月29日前後までに最初判断
  • 11月10日前後までに最終判断

4月9日に、WisdomTreeのETFも審査プロセスに入った。今後のスケジュールは以下のようだ。

  • 5月23日前後までに最初判断
  • 12月4日前後までに最終判断

カナダのETF

日付 内容
2/25/21 CI Global Asset Management: カナダの資産運用企業CI Global Asset Managementが「CI Galaxy Ethereum ETF」目論見書を規制当局に提出。同国初のイーサリアムETFの申請となる。CI社はビットコインETFも提供している。 (関連記事
3/2/21 Evolve Funds: Evolve Funds社がイーサリアムのETF(上場投資信託)を当局に申請。同社提供のビットコインETFもトロント取引所に上場している。 (関連記事
4/3 3iQ Corp: カナダ最大手デジタル資産マネージャー3iQ Corpが英大手仮想通貨投資企業CoinSharesと提携し、カナダでビットコイン(ETF)の申請を進めている。 (関連記事
著者:菊谷ルイス

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します