米国2つ目のイーサリアムETF申請
米国では、ビットコインETFが承認された事例は未だないものの、仮想通貨イーサリアム(ETH)のETFへの申請に乗り出す事例も出てきている。
ビットコインETFの申請も行う資産管理会社WisdomTree(ウィズダムツリー・インベストメンツ)は証券取引委員会(SEC)に対し、イーサリアムの上場投資信託の申請目論見書を提出した。大手資産管理会社VanEckが5月7日に米国初のイーサリアムETF申請目論見書を提出したことに続く、2つ目となる。
「WisdomTree Ethereum Trust」と名付けられたETFの目論見書は米時間27日に提出されたもので、大手デリバティブ取引所CboeのBZXエクスチェンジへの上場を目指している。
SECは現在、VanEck、WisdomTree、Kryptoin、SkyBridge、フィデリティという5つのビットコインETFの申請を受理し、審査を行っている。
一方で懸念視されるのが、SECのゲンスラー委員長が強める仮想通貨に関する言及だ。繰り返し投資家保護の観点から仮想通貨取引所やDeFiプラットフォームの規制の需要性を主張しており、議会との連携を推奨していること、先日の相場大暴落やイーロン・マスク氏などのセレブリティの一部の発言による相場への影響にも言及があった。ボラタイル(相場の高い変動率)な市場やその要因は、過去の審査基準でも重点を置かれていることから、SECがビットコイン市場をどう見るか不明確な要素が多いと見る見方もある。
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なお、カナダではすでに複数のイーサリアムおよびビットコインETFが取引されており、米仮想通貨業界はSECの承認および明確な規制方針を促している状況だ。