ナスダックも関わる先物ETF
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Valkyrie Digital Assetsが申請するビットコイン先物に連動するETF(上場投資信託)で、ナスダックがパートナーになることが明らかになった。
Valkyrieが申請しているのは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物のみに連動するETF『Valkyrie XBTO Bitcoin Futures Fund』で、米No.2の証券取引所ナスダックがそのETFの上場先・取引所となる予定が記されている。
また、Valkyrieがこの先物ETFの関連書類をSECに初めて提出したのは数ヶ月前だったということも今回の書類で明らかになった。8月11日にもビットコイン先物やカナダのビットコインETFに連動する別のETFの目論見書を提出したことが報じられたが、今回のとは異なる。
同社はビットコイン先物ETFのほか、申請中の現物ビットコインETFはSECによって審査されており、6月に判断が延期され最終判断は2022年1月7日前後になる。
現在VanEckやKryptoin、SkyBridgeらが申請している現物ビットコインETFは全て判断を延期されており、一向に進展が見えない状況が続いている。
一方、SECのゲンスラー委員長が今月上旬にシンポジウムで、「CMEで取引されているビットコイン先物に限定したETFであれば、職員による申請の審査を期待している」と発言して以来、VanEckを含む複数の投資企業は相次いでビットコイン先物、及びカナダのビットコインETFなどに連動するETFの申請をし始めている。
ETFとは
「Exchange Traded Fund (上場投資信託)」の略。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。ビットコインやイーサリアムのETFがローンチされている国もあるが、米国では申請が承認された事例はない。
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