ブラックロック初のブロックチェーンETF申請
米資産運用大手ブラックロックは21日、SEC(証券取引委員会)にブロックチェーンETF(上場投資信託)の申請書類を提出した。
申請対象のETFは「iSHARES® BLOCKCHAIN AND TECH ETF 」というもので、同社運用のETTブランド「iShares」の傘下に入る。このETFは、ブロックチェーン・暗号技術の開発、イノベーション、実用に関わる米国及び米国外の企業の株式を指数として運用するものだ。
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利用する指数はニューヨーク証券取引所が提供する「NYSE FactSet Global Blockchain Technologies Index」で、ブロックチェーン企業・仮想通貨マイニング・仮想通貨取引・マイニングシステム・ビデオマルチメディア半導体の企業から組成されている。一方、ブラックロックのETFポートフォリオに入る具体的な企業名は明かされていない。
このような仮想通貨業界に関連する企業のETFは米大手資産管理会社Invescoなども提供している。
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ブラックロックは昨年12月にはブロックチェーン関連のETFをローンチする計画を明かした。一方、ビットコイン(BTC)などの個別の銘柄に直接投資するETFのローンチは検討していないとiSharesのグローバル責任者Salim Ramji氏は11月に話していた。
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急落する業界株
20日の米ナスダック指数はネットフリックス株の急落などを受け、売りが強まった。
また、米国株式指数だけでなく、ビットコインやイーサリアム(ETH)を筆頭とする暗号資産(仮想通貨)市場も下落したことから、ブロックチェーン・仮想通貨の関連株式も大幅な下落を記録。21日には、コインベースが-10%、マイクロストラテジーが-7%、マイニング企業のマラソンデジタルが-11%と全面安となった。