はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米株指数急落でビットコイン連れ安、再び3万ドル台に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

20日の米国株式指数は、一時上昇するも日本時間午前3時過ぎから売りが膨らんだ。米経済のインフレ加速や利上げを巡る懸念が強まり、景気減速への警戒感が台頭している。

過剰流動性を生み出した経済下支えのための金融緩和フェーズでは、市場に溢れた資金が株や暗号資産(仮想通貨)などのリスク資産に大量に流れ込んだ。

しかし、昨今。金融引き締めフェーズが意識されるにつれ、高PER(株価収益率)のハイテク株中心に構成されるナスダック市場が大幅安に。米国債利回りが急上昇する一方、ナスダック指数は7ヶ月ぶりの安値を付け、調整局面入りを余儀なくされた。

このような金融マーケットのリスクオフは、ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)市場にも影響を及ぼしている。19日には、ナスダックとBTC市場の相関係数(30日間)は0.82に達し、極めて高い相関を記録したことがわかった。

関連:米株指数下落でビットコイン連れ安、相関係数は過去最高水準に

ビットコイン(BTC)価格は21日、再び4万ドルを割り込み一時39,188ドルまで下落した。

BTC/USD日足

一時上昇していた米株の追い風もあり、保ち合い上抜けで43,518ドルまで上昇するも、大引け前にかけて米株市場が急落すると投資家心理が悪化し、BTCも連れ安となった。

結果的に日足で上髭陰線を付けた上、10日の直近安値を更新するなど厳しい情勢だ。3年ぶりのアルトバブルの翌年にあたるため、利上げ観測のある今年3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧米の「確定申告」シーズンを通過するまでは積極的な買いも入りにくいか。このまま掘り進んだ場合、デリバティブ(金融派生商品)市場におけるロスカット連鎖を伴うダウンサイドリスクが懸念される。

また、crypto.comは20日、ハッキング被害に遭ったことを認めた。17日時点で盗難された暗号資産(仮想通貨)は、443.93BTCと4,836.26ETH、その他66,200ドル。計3400万ドル(40億円相当)に及んだものとみられ、市場への影響も懸念される。

ロシア情勢

ロシア中央銀行が20日、「金融政策及び金融システムの安定、環境リスク」を理由に、ロシア国内の暗号資産取引とマイニング(採掘事業)の全面禁止を求め報告書を出したことも相場の重石となった。

関連:ロシア中銀、仮想通貨の使用などを禁止する法改正を提案

現時点では検討段階とみられるが、マイニングを含む暗号資産(仮想通貨)の全面禁止となれば、20年5月の中国に続き、先進国による極めて強い規制措置となる。

移転先を探す中国大手マイナーにとって、寒冷地で環境面に優れるロシアは主要候補地の一つであり、ハッシュレート(採掘速度)シェアは世界3位まで上昇している。

同じくマイナーの主要移転先として注目度の高まったカザフスタンでは、年初より市民の大規模暴動が発生。政情不安の影響で安定した電力供給や採掘活動が困難となり、ハッシュレートが一時下落する場面があった。カザフスタンからロシアへの移転計画が伝わっていたが、全面禁止となれば再移転計画を白紙にせざるを得ず、今後混乱が生じる可能性もある。

関連:抗議デモ発生のカザフスタン、インターネット遮断で仮想通貨のハッシュレートに影響か

オンチェーン分析

このような状況にある中、オンチェーン分析では、ビットコイン(BTC)供給とステーブルコインの供給比率を測定するSSR(ステーブルコイン供給量レシオ)が、19日に過去最低の5.26を記録した。

SSRはオンチェーン・アナリストWilly Woo氏によって考案された指標であり、ステーブルコイン建の購買力を示すもの。

Glassnodeの統計データを元にしたbeincryptoの考察によれば、テザー(USDT)の循環供給は20年9月以降上昇傾向にあり、過去2ヶ月間にわたって増加が目立っている。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当のビットコイン送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧