CoinPostで今最も読まれています

米初のビットコイン先物ETFが取引開始、初日の出来高1000億円突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米初のビットコイン先物ETF

ProShares社の仮想通貨ビットコイン先物ETFは米19日(火)、ニューヨーク証券取引所のArcaに上場、取引開始した。

『BITO』というこのETFの出来高は初日で1,100億円(9.99億ドル)を記録し、歴代ETFのデビュー時の出来高において2位に入るものだ(1位はブラックロックのLCTU)。価格の推移は以下のようになる。

出典:Tradingview

関連米国初の「ビットコイン先物ETF」上場で今後の影響は|先物のプロが解説

また、複数のメディア報道によると、初日の取引は主に個人投資家によるもので、大口のブロックトレードは少なかったという。

ビットコイン(BTC)はBITOの上場を受け、一時64,000ドルを超えていた。また、円建てでは再び最高値を更新し、733万円に到達した。

ProSharesETF、その他

この「ビットコインストラテジーETF(BITO)」は15日にSEC(証券取引委員会)によって承認された経緯がある。米国では初めて実現したビットコインの上場投資信託だ。

関連米SECがビットコイン先物ETFを承認、同国初

Arcaは米最大手のニューヨーク証券取引所に関連するETP(上場取引型金融商品)専門の電子取引所(シカゴ拠点)で、さまざまなETFやETN(指標連動証券)、オプションを取り扱っている。

BITOはビットコイン(BTC)の現物ではなく、大手デリバティブ取引所CMEが提供するビットコイン先物契約を保有する仕組みとなる。18日のデータによると、BITOは19,728,000ドルに相当するビットコイン先物、及び258,930ドルに相当するマイクロビットコイン先物の契約を持っている。

また、BITOに類似するValkyrieのビットコイン先物ETFもSECから許可を得ており、今週中にナスダックに上場する予定だ。

一方、同じく今週中にデビューする見込みのあるInvesco社のビットコイン先物ETFは19日に、ローンチを行わない方針が報じられた。

ビットコインETFの実現は、潤沢な資金力を持つ機関投資家の呼び水になると見られる。中・長期的な資金流入が期待できるほか、ビットコイン市場に流動性向上などの良き影響が期待されている。

関連上場投資信託「ビットコインETF」とは|初心者向けに特徴と重要ポイントを解説

SEC委員長のコメント

SECのゲンスラー委員長はBITOデビューの日に、CNBCの番組に出演し、先物ETFの承認についてコメントを述べた。

SECが行いたいのは投資家保護の範囲に、新商品を導入することだ。

ビットコイン先物は4年前からCFTCによって規制されているもので、そのETFはSECの「1940年投資企業法」に準じている。

ビットコインの現物市場は現在、連邦レベルでは規制されていないが、ビットコイン先物のほうは規制されているため、ゲンスラー委員長は後者は投資家保護の体制が整っていると見ている格好だ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア