米債券とオプションなどで運用
米資産運用会社Simplify Asset Managementは20日、ビットコイン(BTC)に関連するETF(上場投資信託)の申請をSECに提出した。
このETFは「Simplify Bitcoin Strategy Risk-Managed Income ETF」というもので、ビットコイン戦略、収入戦略、オプション戦略という3つの運用戦略を取る。
ビットコイン戦略については現物のビットコインではなく、ビットコイン先物契約で運用。配当戦略は、米国短期国債および米国債に投資する別のETFもポートフォリオに取り入れて、収入を得る仕組みだ。また、オプション戦略ではビットコイン先物におけるコールオプションを売ったり、プットオプションを買ったりすることになる。
Simplifyは今年の1月にも、SECにWeb3.0(分散型ウェブ)をテーマとするETF(上場投資信託)を申請。ブロックチェーン・仮想通貨などの分散型インフラから収益を得るWeb3.0の関連企業に投資するETFで、SECの審査結果が待たれているところだ。
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米SECはこれまで一度も現物ビットコインのETFを承認した試しはないが、今月上旬には上場投資信託プロバイダーのTeucrium Trading社のビットコイン先物ETFを承認していた。
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ETFとは
上場投資信託。投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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