「ETFのコストが高い」
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Bitwise Asset Managementは11日、ビットコイン先物に連動するETF(上場投資信託)の申請を取り下げたことを発表した。
BitwiseがSEC(証券取引委員会)に先物ETFの申請を提出したのは9月で、CMEのビットコイン先物およびカナダのビットコイン関連商品に投資する商品だった。
同社のMatt Hougan CIOはSNSで取り下げの理由について説明。「先物ETFにおけるコンタンゴ(先の限月の先物ほど価格が高い状態)が1年あたり5%~10%のコストを投資家に被らせることになる。結局、コスパの面では投資家は現物ETFを望んでいるだろう。」
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また、Bitwiseは10月に、現物ビットコイン(BTC)のETFも申請したが、これからはこの申請にフォーカスするという。
SECは現在VanEckやSkyBridge、Fidelityなど十数以上の現物ETFを審査しているが、ProSharesなどの先物ETFのほうを先に承認していた。
現物ETFについては、まず最初にVanEckが11月14日前後までに最終判断を受ける予定だ。(ETFの承認見込み・日程に関する詳細記事はこちら )
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