はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン先物ETF」判断、2022年まで先送りの可能性も 専門家が分析=米CNBC

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

延期の可能性も

米SEC(証券取引委員会)が審査する「ビットコイン先物ETF」に対する思惑が先行する中、早ければ今月中にも最初の審査結果が出る見込みであるが、一部専門家は、2022年にズレ込む可能性があるとの見方をしている。

米金融・経済番組CNBCのETF関連特集「ETF Edge」に出演した、世界的大手投資リサーチ企業CFRA ResearchのアナリストTodd Rosenbluth氏は、以下のコメントを披露した。

過去に、米国で「ビットコインETF」が承認されたことはない。

SECは現在、複数の企業が申請した現物運用のETFと先物運用のETFについて審査を行なっている。VanEck社の最終可否判断日は21年11月14日となっているが、ビットコインの先物ETFでは、ProShares社の申請判断が「21年10月18日」前後に迫っているとされる。

詳細ビットコイン先物ETFの判断予定日

SECの姿勢が、これまでと比較して軟化しつつあるのもポイントだ。

SECのGensler委員長は、ビットコイン先物ETFの審査について、先日前向きに言及したことが注目を集めた。また、最近では「ビットコインETF」と比較的に似た性格を持つ「仮想通貨・ブロックチェーン関連ETF」が相次いで承認されている。

このため、早ければ年内にも「ビットコイン先物ETF」が実現するのでは、との期待感が高まっており、直近のビットコイン相場でも思惑先行の節が見られる。

しかし、Rosenbluth氏は、冷静な見立てを崩していない。「2022年に米国の暗号資産(仮想通貨)規制がより明確になることを根拠に、複数の先物ETFが一斉承認されるのは、その後になる」との見解を示した。今回の最終判断が再び保留され、2022年以降にもつれこむ可能性も十分あると見ているようだ。

SECのこれまでの審査状況を見ると、最大240日の猶予期間を費やすのがスタンダードで、最終審査で不合格となった場合は、ETFの仕組みを再構築したのち、再びSECに申請し直す必要がある。

仮想通貨投資企業パンテラのDan Morehead CEOは先日、「ビットコインETF」について、行き過ぎた思惑先行に対する警戒を呼びかけた。

関連米パンテラCEO、ビットコインETFの事実売りに警鐘鳴らす

SECが懸念するリスク

ETFを申請する企業の一つであるVanEck社のアソシエイトであるJan van Eck CEOは、同じCNBCの番組で、「SECが主に懸念しているのは、ビットコイン現物市場と先物市場の価格乖離、ファンドの運用制限、およびクロスボーダー投資といった要素だ」、「SECはビットコイン現物市場への監視を必要としている」と説明した。

SECのゲンスラー委員長が過去の審査否決時に、「ビットコイン現物ETFは、現物運用リスクが高い」と指摘したことが背景にある。

また、仮想通貨市場についてゲンスラー委員長は、取引所の登録制度やステーブルコインへの規制などにも着目しており、規制強化の意欲を強調してきた。コインベースのUSDC貸付サービスに対して有価証券違反になりうると警告したことがその一例だ。

一方、仮想通貨については「禁止するつもりはない」と、仮想通貨を全面禁止する中国とは同じ道を辿らないとの意思も表明していることなどから、今後も議会が明確に定義や管轄を定めない限り、リーガルアクションというこれまでの手段をとり続けていくことが見込まれている。

関連米SECゲンスラー委員長「仮想通貨を禁止する計画はない」──議会公聴会

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧