非承認が続く
米証券取引委員会(SEC)は30日、米暗号資産(仮想通貨)資産運用会社グレースケールによるビットコイン投資信託「GBTC」の上場投資信託(ETF)転換申請に対して、非承認の判断を下した。
非承認の理由については、これまで全ての現物ビットコインETFを非承認した際と同様、「相場操縦や詐欺行為を防ぎ、投資家の利益を守るための要件を満たしていない」といった懸念点が挙げられた。
グレースケールがGBTCを現物ETFに転換する申請の状況は昨年から注目を集めていた。GBTCはビットコインを運用する世界最大の投資信託で、計654,885 BTCを保有している。
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SECを訴える
グレースケールは今回SECの非承認を受けて、SECを提訴している。
同社のSonnenshein CEOがSNSで報告した内容で、訴訟内容について、すでにビットコイン先物ETFを承認したにもかかわらず、現物ETFを非承認し続けるのはいわゆる二重基準に該当するとしている。
Sonnenshein CEOはこのように、「グレースケールは、投資家を保護し、公正で秩序ある効率的な市場を維持し、資本形成を促進するというSECの任務を支持し、信じている。しかし、ビットコインの現物ETFが米国市場に登場することを拒否し続けるSECの決定には深く失望し、強く反対している」と述べた。
We’ve filed a lawsuit against the SEC. $GBTC
— Sonnenshein (@Sonnenshein) June 30, 2022
先日、Sonnenshein CEOはSECが非承認の判断をした場合は訴訟を起こすという方針を示した経緯がある。