CoinPostで今最も読まれています

米グレースケール、SEC判断に向け万全の準え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GBTCのETF転換の可否判断に備える

米暗号資産(仮想通貨)資産運用会社グレースケールは27日、同社のビットコイン投資信託「GBTC」の上場信託(ETF)への転換が米証券取引委員会(SEC)から承認された場合、大手マーケットメーカーのVirtu FinancialとJane Street(共に米企業)が、指定参加者として協力すると発表した。

指定参加者とは

指定参加者とは、ETF運用会社との間で現物株とETFのやりとりを直接行うことが可能な証券会社を指す。指定参加者は、ETFの発行市場において運用会社との間でETFの設定・解約(交換)、ETF銘柄のマーケットメメーキングを行う。

▶️仮想通貨用語集

グレースケール社のGBTCは過去1年以上にわたり、ビットコインの資産価値より低い価格(マイナス・プレミアム)で取引されており、現在は30%近い割引価格となっている。

同社はこのようなマイナス・プレミアムを解消するため、GBTCをオープンエンド型のETFに転換する申請書を、昨年10月にSECに提出。この転換申請は11月にSECにより正式に受理され、現在、SECの可否判断を待っている状況だが、その最終期限が7月6日に迫っている。

関連:ビットコイン投資信託GBTCの「マイナス乖離」、反発の背景は

ETF承認キャンペーン

グレースケールのMichael Sonnenshein最高経営責任者は、27日付の投資家への書簡で、ETF承認に向けて同社がいかに多角的な戦略を練り、展開してきたかを振り返った。

SECとの対話はもちろん、複数の媒体を使った大規模な広告キャンペーンや連邦議員やシンクタンク、メディアへの働きかけ、研究者や学識経験者との連携などを行なってきたという。

そのような努力の結果、投資家や学者、業界団体、ビジネスリーダーなどの利害関係者から、1万1,465通ものETF支持のコメントがSECに提出されることとなったようだ。

コメントの3分の1には「ビットコイン先物ETFは承認されているのに、なぜ現物ETFがないのか」という質問が記されていたという。

SECは2021年10月にビットコイン先物ETFの取引を承認し、その後、複数のビットコイン先物ETFを承認してきた。

一方、SECは市場操作の懸念や基盤市場において監視を共有する協定の欠如を理由に、全てのビットコイン現物ETFの承認を拒んできた。

このような経緯から、グレースケール社のETF転換が承認される可能性も低いと見られている。

関連:米初、インバース型ビットコイン先物ETFが上場へ

非承認の場合

Sonnenshein氏は、SECの判断について「あらゆる可能性に備えている」と述べ、SECが転換を許可しない場合の選択肢も検討していると語る。

グレースケール社は、すでに社内の法務チームと社外の弁護士事務所とビットコインETFに関する「包括的な議論」を展開しており、オバマ政権時代に事務総長を務めたベテラン弁護士Donald B. Verrilli氏を法務戦略役員として迎えたと発表した。

また同社は、SECへの書簡で、現物と先物商品の扱いの違いは行政手続法違反になりかねないと主張しており、SECが申請を却下した場合、法的措置をとる可能性も示唆している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧