JR東日本、世界初のメタバース・ステーション「Virtual AKIBA World」オープンへ シン・秋葉原駅など展開
秋葉原をメタバースへ
JR東日本は8日、VRサービスを提供する株式会社HIKKYと提携して、独自のメタバース(仮想空間)「Virtual AKIBA World(VAW)」を2022年3月25日にオープンする予定だと発表した。バーチャル・ステーション「シン・秋葉原駅」などを展開する見込みだ。
今回の発表内容は、JR東日本が掲げている、駅を“つながる”くらしのプラットフォームへと転換する「Beyond Stations構想」の一環となる。
VAWは、アニメや漫画を始めとする、サブカルチャーコンテンツの集積地として知られる秋葉原の駅や街並みをメタバース上に再現。日本を代表するヒーロー4作品とコラボしたバーチャル・ステーションの「シン・秋葉原駅」や、入場者同士での交流が可能な「オフ会ルーム」などを展開する見込みとなっている。
利用料は無料。ユーザーは秋葉原駅1階改札内のエキナカスペースに設置された「VAWゲートウェイ」のQRコードを読み込むことで、スマートフォンから手軽にアクセス可能となっている。
関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説
今後の展開について
JR東日本は、VAWを「リアル空間とバーチャル空間を融合させたビジネスの創発拠点」としており、以下の展開を予定している。
- NTTドコモとの連携
- リアル駅との相互展開
- NFT(非代替性トークン)コンテンツの提供
「共創」の第一歩として、NTTドコモ連携し、XR(クロスリアリティ)領域の発展に向けた取り組みを推進。リアルの駅空間で、XRの世界観を提供し、バーチャル上での広告や販売を可能にすると説明。また、VAW内の機能を拡大することで、限定入場券のNFTを配布するなど、「来訪者同士の交流の深度化やイベントの活性化」を図るとした。
現時点で、日本中央競馬会(JRA)や大手ファッション企業BEAMS(ビームス)との連携を計画しており、詳細は後日発表としている。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します