米グレースケール、スマートコントラクト銘柄のファンドをローンチ

スマートコントラクト銘柄へ分散投資

米暗号資産(仮想通貨)運用企業グレースケールは22日、スマートコントラクトプラットフォームに特化した投資ファンドをローンチしたことを発表した。

ファンドの名称は「Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE)」。スマートコントラクト機能を持つ仮想通貨の中から、イーサリアム(ETH)以外の複数銘柄に資金を配分して投資を行う。3月16日の組成時点における投資銘柄と配分割合は以下のようになっており、銘柄や割合は今後変更する可能性があるとしている。

  • エイダ(ADA):24.63%
  • ソラナ(SOL):24.27%
  • アバランチ(AVAX):16.96%
  • ポルカドット(DOT):16.16%
  • ポリゴン(MATIC):9.65%
  • アルゴランド(ALGO):4.27%
  • ステラ(XLM):4.06%

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する機能を指す。自動的に契約を執行できるようにすることで効率性向上やコスト削減につながると期待されており、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などのプラットフォームで機能が活用されている。

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GSCPxEの目的は、複数のスマートコントラクト銘柄に分散投資する機会を投資家に提供すること。時価総額に応じて配分割合を決め、グレースケールのグループ企業である仮想通貨メディア『CoinDesk』が提供する指数に応じて運用する。イーサリアムを入れていない理由は、すでに多くの投資家がイーサリアムには投資していると判断したからだと説明。現在は、他の銘柄に投資したいという需要があるとした。

今回のファンドについて、同社のMichael Sonnenshein最高経営責任者(CEO)は以下のように述べている。

 

スマートコントラクトはデジタル経済の発展に必要な機能。しかし、エコシステムの発展とともに投資銘柄を多様化したいという需要が高まっているが、現時点でどのスマートコントラクトプラットフォームが「勝者」となるか判断するのは難しい。

 

GSCPxEのメリットは、投資家が勝者を選ばなくても、1つの投資商品で複数のスマートコントラクトプラットフォームに分散投資ができることだ。

グレースケールはビットコイン(BTC)投資信託(GBTC)やイーサリアム投資信託(ETHE)等をすでに提供しており、GSCPxEは18番目の投資商品。GSCPxEも私募を通じて適格投資家に提供する。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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