米コインベース、エイダ(ADA)のステーキングサービスを開始 ステークポートフォリオ拡大の一環として
ステーキングサービスを拡張
米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは24日、ステーキングサービスの対象として新たにエイダ(ADA)を追加することを発表した。
ステーキングとは
ステーキングとは、一定量の暗号資産(仮想通貨)を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組みである。PoS(プルーフオブステーク)ネットワークのセキュリティに寄与することで報酬が発生している。
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発表内容によると、コインベースでADAをステーキングすることによって獲得できる年間の推定リターンは、現時点で最大3.75%APY。初めの保有期間(20~25日)が終了すると、5~7日ごとに報酬がユーザーの口座に振り込まれる仕組みとなっている。
同社は、ADAでは専用ウォレットを通してステーキングすることが可能だが、これらの「プロセスは分かりにくく、複雑」としたうえで、「あらゆる個人ユーザーがカルダノネットワークに積極的に参加し、報酬を獲得するための簡単で安全な方法を提供」していくと説明する。
米コインベースは今、イーサリアム(ETH)、アルゴランド(ALGO)、コスモス(ATOM)、テゾス(XTZ)、そしてステーブルコインのステーキングサービスを提供している。
カルダノとは
カルダノは、元イーサリアム共同創設者のチャールズ・ホスキンソン氏によって立ち上げられたパブリックL1ブロックチェーン。アフリカ市場にも着目しており、金融包摂を目指す「RealFi」というコンセプトを掲げている。
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その他の特徴としては、開発プロセスとして、プロトコルに変更を加える前に論文を通して安全性を確保する「ピアレビュー(査読)」形式を採用。取引の記録には、イーサリアム(ETH)によって代表される「アカウントモデル」とは対称的に、ビットコイン(BTC)に由来する「UTXOモデル」を採用していることでも知られている。
コンセンサスアルゴリズムは「ウロボロス」と呼ばれるPoS形式であり、投資家は基軸通貨のADAをステーキングすることで、ネットワークのセキュリティに貢献でき、かつステーキング報酬を獲得できる。
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21年9月に行われた大型アップデート・アロンゾによってスマートコントラクト機能が追加されており、dApps(分散型アプリケーション)やERC-20コンバータ(ブリッジ)、サイドチェーンの登場など、DeFi(分散型金融)分野でも複数の進捗を見せている。
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