米インテル、ビットコイン採掘ASIC機器の第2弾リリース
マイニング機器、第二弾
米半導体大手インテル(Intel)は4日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)などのマイニング(採掘)を行う機器の第二弾「Blockscale ASIC」を発表した。2022年3Q(7月〜9月)に出荷を開始する見込みだ。
インテルは2月に開催された大型技術系イベント「ISSCC」にて、第一弾のマイニング機器「Intel Bonanza Mine(BNZ1)」を発表したばかり。エネルギー効率性を向上することで、従来のASIC機器より電力消費量を削減し、環境負荷を減らすことができていた。
その反面、ASIC自体の出力(ハッシュレート)は業界平均を下回っており、今回発表されたBlockscale ASICは高い採掘速度を提供できる模様。2022年3Q(7月〜9月)頃の出荷を想定しており、まずは以下の提携済みのマイニング企業が利用する。
- Argo Blockchain
- Block Inc
- Hive Blockchain
- GRIID
2023年以降はこのような企業以外にも出荷を開始する方針を示唆しつつ、「弊社の持続可能性目標に共感する顧客と連携していく」という。インテル社はCSRの観点から、2030年までに再生可能エネルギー利用率100%や二酸化炭素排出量のさらなる削減を目標に掲げている。
CSRとは
Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)の略称。企業には、従来の業務内容だけではなく、社会環境や従業員や地域などのステークホルダーを配慮する倫理的責任があるとする。
国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)へのコンプライアンスや社会貢献活動が代表例。
▶️仮想通貨用語集
インテル社のブロックチェーン・事業ソリューション部門のジェネラル・マネージャーであるJose Rios氏は以下のようにコメントした。
インテルはブロックチェーン技術を責任ある形で普及させることにコミットしており、世界中でより持続的な形で仮想通貨エコシステムを築いている企業にソリューションを提供できることを誇りに思う。
(今回発表した)Blockscale ASICは今後ビットコイン採掘企業が持続可能性やハッシュレートのスケール目標を達成する上で、重要な役割を担うことになるだろう。
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