仮想通貨セキュリティ企業CertiKが約100億円を資金調達、ゴールドマンも出資
累計調達額は約300億円に
ブロックチェーン・サイバーセキュリティ企業のCertiKは7日、シリーズB3ラウンドで約110億円(8,800万ドル)を資金調達したことを発表した。
同社は、Web3.0(分散型ウェブ)世界を守ることをミッションとして掲げる。イェール大学の卒業者や元Goolgeのソフトウェア・エンジニアなどが在籍し、暗号資産(仮想通貨)に関するセキュリティーソリューションを提供。大手取引所のバイナンスなども支援を行っている。
出資は、Insight Partners、Tiger Global、Advent Internationalが主導。金融大手のゴールドマン・サックスや著名VCのセコイヤ・キャピタル、Lightspeed Venture Partnersも参画した。
CertiKは、調達した資金をサービス強化などに使用する予定。人員の増強も検討しているという。
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今回の資金調達によって、CertiKの評価額は約2,500億円(20億ドル)に達した。同社は数か月前に、シリーズB2ラウンドの資金調達を実施。現在の累計調達額は、約300億円(2億4,000万ドル)に達している。
Web3.0とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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ポリゴンなども顧客
CertiKの評価額は、過去数ヶ月で約2倍にまで増加している。
同社のRonghui Gu共同創業者は、CoinPost提携メディアThe Blockに対して、収益の増加と、CertiKの提供するサービスに対する需要の増大が、評価額の上昇に繋がったと説明した。
2021年の収益は(昨年比で)12倍、利益は3,000倍になっているという。なお、今後しばらくは、追加の資金調達やIPOを行う予定はないとGu共同創業者は述べている。
CertiKによれば、同社は現在、2,500社以上の企業と契約しており、これまでに約37兆円(3,000億ドル以上)に相当する仮想通貨のプロテクトを行っているという。主要な顧客には、ポリゴン(MATIC)やDeFiレンディングプロトコルのAave(AAVE)、テラ(LUNA)も含まれる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します