DEA、日本市場に向けた本格展開へ 日本における事業戦略の詳細を発表

日本での事業、本格展開へ

ブロックチェーンを活用したGameFiプラットフォームを運営するDigital Entertainment Asset Pte. Ltd. (以下DEA)は27日、日本では初となる事業戦略発表会を東京都新宿区で開催した。

会場では吉田・山田両CEOによる発表のほか、法務大臣を務めた経歴もある衆議院議員山下たかし氏も登壇。吉田CEOは、「最終目標は、最高のエンタメを全世界に届けること。また世界中で困っている人を助けること。ソーシャルインパクトギルドという概念を広めること」であると明言した。

また山下議員は、今後の日本の成長戦略としていかにNFTやメタバース、そして日本のコンテンツ力を活かした「新しい資本主義」が重要であるかについて述べ、日本のポケモンが世界で最も成功したトレーディングゲームかつ高値がついたカードであり、「NBA TOP SHOT」のレブロン・ジェームズを上回った事実にも言及。

発表内容

DEAの今後の方針として、「NFT ゲームタイトルの充実」「DEP(ディープコイン)の日本ユーザー数拡大」に加え、「マルチチェーン対応」を強力に推進していく方針を発表。新たなパートナーシップ(NPO法人 高卒支援会)や有名漫画家とのコラボレーションも公開された。

発表では、日本のナンバーワン・NFTゲームプラットフォームを目指し、国内サードパーティ企業と連携し充実したゲームタイトルのラインナップを進めていくとともに、今期(2022年第2四半期)は1億シンガポール・ドル(約94億円)超えの売上目標が掲げられた。

また事業推進にあたり、22年1月に実施されたプレシリーズAラウンドでは総額約14億円の資金調達に成功したほか、JAFCOなどの世界的VC、その他暗号資産ファンド、東証一部上場企業、マザーズ上場企業から出資を受けていることも強調された。

Q&A実施

会場では参加したメディアを交えたQ&Aも実施された。以下にその一部を紹介する。

Q:売上の内訳は?競合についてどう考えているか?

A:売上はほとんどゲームアイテムの売上。一部はDEPの売上だが、7割はNFTゲームアイテム。競合他社に関しては、今は戦国時代という認識。大手ゲーム会社などとも情報交換している。「GameFi 2.0」になると、ハイクオリティーなゲームも出てくる。22~23年は他社も研究し、対策を繰り出してくるので、その前に押さえていき、日本マーケットは我々がもらっていきたい。

Q:コアなゲームファンはNFTに拒否反応を示している。どのように対峙していくか?

A:世界の人口を全体として見た場合、少数派となるコアなゲーマー層は狙っていない。普段ゲームをしていない圧倒的多数派の人にプレイしてもらいたい。

また、6月から本格的に日本でのマーケティング・PR活動をスタートさせ、拡大フェーズに入っていくこと、そしてローンチされる全てのゲームにスカラーシップ制度が導入されることなども明らかにされた。

ディープコイン(DEP)について

シンガポールを拠点とするDEAが発行するディープコイン(DEAPcoin:DEP)は、DEA運営によるGameFiプラットフォーム「PlayMining」上で流通し、暗号資産(仮想通貨)やNFTの取引が可能なユーティリティトークンだ。

海外ではBittrex、OKX、BitGlobalといった大手取引所に上場済みで、日本国内では今年1月にBITPointでディープコインの取り扱いが開始されている。

他にもケイマン諸島を拠点とする「BitMart」、およびインド拠点の「Bitbns」といった取引所への上場も3月に発表されたばかりだ。

関連:国内初、暗号資産取引所BITPointに上場したディープコイン(DEP)とは

関連:DEA、人気漫画「カイジ」とのコラボを発表 カイジNFT発売へ

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